「山崎」はそもそも地形に由来する名字で、「山嵜」などもルーツは同じ。全国ランキング(明治安田生命保険調べ、2008年8月調査)では「山崎」は第22位(推定人口約49万人)。全国にまんべんなく分布しているが、都道府県別に見ると、特に高知県で第2位と多いようだ。

森岡さんは高知県出身だったので、「子どものころから、山崎は『やまさき』と呼ばれていたのに、大学進学で上京してみると、『やまざき』と濁音で呼ばれることに驚き、名字の読み方の“東西格差”に気が付いた」という。

「山崎」以外にも、この法則が当てはまる名字がある。

たとえば「中島」がそうだ(図2)。

東日本では濁音の「なかじま」が多いが、西日本では清音の「なかしま」が多くなるようだ。歌手だと、北海道出身の中島みゆき(なかじま・みゆき)さんが濁音で東日本型。一方、鹿児島県出身の中島美嘉(なかしま・みか)さんが清音で西日本型ということになる。

ちなみに「中島」は地名から生まれた名字で、全国ランキングでは「山崎」に続く第23位(推定人口約48万人)。都道府県別に見ると、佐賀県で多く、第4位に入っている。西日本では特に九州で「なかしま」と清音で発音するケースが多いそうだ。

中島美嘉さんが九州出身というのもうなずける。

このほか、「浜崎」などもこの法則が当てはまるという見方もある。

では最後になったが、なぜ名字の読み方で濁音は東日本に多くて、清音は西日本に多くなったのだろうか?

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