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裏読みWAVE

山崎ってどう読む ザ?サ? 名字の不思議 編集委員 小林明

2010/12/24

名字の謎について、読者の方から多くの反響をいただいている。その中で、神奈川県の「なかオジン」さんから「同じ名字なのに読み方が違うのはどうしてか?」という質問が届いた。

そこで今回は名字の「読み方」の勢力分布について調べてみた。

専門家によると、東日本では濁音が多く、西日本では清音が多くなるという不思議な法則があるそうだ。

たとえば「山崎」。皆さんはどう読むだろうか?

実は、「やまざき」と濁って発音するのが東日本に多く、「やまさき」と濁らずに発音するのが西日本に多いらしい。

東西のお笑い芸能人でいうと、埼玉県出身のアンタッチャブル・山崎弘也(やまざき・ひろなり)さんは「ざ」と濁って発音する東日本型。一方、兵庫県出身の山崎邦正(やまさき・ほうせい)さんは「さ」と濁らずに発音する西日本型となる。

では、この名字の読み方の法則を明確に裏付ける統計はないのだろうか?

そう思って名字研究家の森岡浩さんに相談すると、地域ごとの電話帳を使って「やまざき」と「やまさき」を区別し、集計する方法を教えてくれた。「住民全員が電話帳に登録していないので必ずしもすべてを反映しているわけではないが、これで大まかな傾向はつかめる」という。

図1がその結果である。

一覧すると、たしかに東は濁音の「やまざき」が、西は清音の「やまさき」が多いのが分かる。

北から札幌、仙台、東京、金沢の各都市では、清音の「やまさき」が1~2%にとどまり、濁音の「やまざき」が98~99%。さらに名古屋だと清音の「やまさき」が4%に上がるが、濁音の「やまざき」は96%とまだ圧倒的に多い。

ところが関西に入ると、このバランスが大きく変化する。

堺市では、清音の「やまさき」が33%に上昇。もっと西方の高松では85%、広島では93%とそれぞれ上昇し、濁音の「やまざき」を完全に圧倒するようになる。東日本に比べて、バランスが一挙に逆転した格好だ。九州でも清音の「やまさき」が圧倒的に優勢。久留米では95%、鹿児島では89%に達している。

「ざっくり言うと、東海、中京、北陸以東では多くが濁音だが、近畿では濁音と清音が混在しており、兵庫県西部から西では清音が増え、中国、四国以西では多くが清音になる」。森岡さんは名字の読み方の分布状況についてこう分析する。

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