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大阪人はなぜカレー好きなのか

2010/11/28

食い倒れの街、大阪は庶民的な味の宝庫だが、カレーでも王国の地位を築いている。明治時代、カレー粉の国産第1号が生まれるなど両者の関係は深く、今も大阪を地盤に多くのチェーン店が軒を並べる。大阪人の支持を集めるカレーの味の秘密を探った。

たくさんの人でにぎわうカレー専門店(大阪市北区のインデアンカレー三番街店)

大阪とカレーのつながりは古い。明治時代にカレーが日本に入ってきたとき、ご飯の上にどろどろした黄色いルウがかかっている食べ物を見た日本人は気味悪がり、抵抗を感じる人が多かった。その中で「新しもの好き」とされる大阪人はカレーに飛びつき、いち早く普及したという。

中でも有名なのが難波にある自由軒のカレーだ。1910年創業の同店は大阪の洋食店の草分け的存在。ご飯にルウを混ぜ生卵を載せるカレーが人気で、織田作之助の小説「夫婦善哉」にも登場する。若女将(おかみ)の吉田純子さんは「いろいろな食材を混ぜて複雑な味を楽しむ『まむす文化』が根付いている大阪だからこそ、カレーが受け入れられたのでは」とみる。

初めてカレー粉を国産化したのも大阪の会社だ。薬街の道修町で薬問屋として創業したハチ食品が、調合技術を生かし1905年に国産化し、「蜂カレー」の名で売り出した。戦後、固形のルウを全国に広げたのも、「バーモントカレー」で知られる大阪のハウス食品。初のレトルトカレー「ボンカレー」を世に出した大塚食品も大阪の会社だ。

カレー好きの大阪人の胃袋を満たすため、専門店もいろいろと知恵を絞り彼らの味覚に合った味を追求。今や大阪は地場のチェーン店がひしめく全国有数の激戦区になった。その味とは何か。それは、ずばり「甘さ」にある。

人気チェーン店に共通するのは「最初は甘く感じるが食べ進むうちに辛くなる味」。店によって辛さに違いはあるものの、最初に甘さがくる点は同じ。大阪では辛いだけの単調な味は受けないのだ。

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