部長の呼び名は「ジェームス」 職場でニックネーム

社内で「ジェームス」と呼ばれる人事総務部長の増田忠司さん(左)(東京都品川区の楽天銀行)

社員同士がニックネームやファーストネームで呼び合う職場を見かけるようになった。欧米のように名前を気軽に呼び合うことで互いの距離感を縮めている。社内で英語を使う機会が増えたことや、希薄になったコミュニケーションを活発にする狙いがあるようだ。

「ジェームス、この書類の確認をお願いします」。楽天銀行(東京都品川区)の人事総務部で声をかけられ振り向いたのは、部長の増田忠司さん(51)。周囲からニックネームの「ジェームス」で呼ばれている。ほかの人では「ヒロ」「テツ」など本名を短くした呼び名や「アレックス」「ジェフ」といった本名と関係ない呼び名も飛び交う。

あいさつ英語に

楽天は2012年度から社内の共通語を英語にすることを決定した。グループ会社の楽天銀行も同じだ。まずは雰囲気から慣れようと、7月からあいさつを英語に変え、全社員がニックネームで呼び合うルールを導入した。名前は自由に決められるが、英語を意識しているので「さん付け」はしない。自然と上司を“呼び捨て”にする形となる。

4月に中途入社した岡本敦志さん(30)は「上司をニックネームで呼べと言われて冗談かと思った」と苦笑いする。前職の証券会社は支店長や課長といった役職で呼ぶ「お堅い職場」(岡本さん)。最初はニックネームに違和感を覚えたが、自分も「オカモ」と呼ばれるうちに慣れていったという。今では社内の雰囲気が明るいと実感する。