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名字の不思議な勢力分布、都道府県別ランキング 編集委員 小林明

2010/11/5

表1
全国で多い名字ランキング
(上位10位、数字は推定人口)
1佐藤約199万人
2鈴木約190万人
3高橋約147万人
4田中約134万人
5渡辺約120万人
6伊藤約115万人
7中村約108万人
8小林約106万人
9山本約102万人
10加藤約92万人

(明治安田生命保険調べ、2008年8月調査)

 名字には不思議な勢力分布があるそうだ。

 大まかにいうと、東日本には「佐藤・鈴木」が多く、西日本には「田中・山本」が多いという。しかも、その境界を探ると、味覚の文化圏と同様に、関ケ原や飛騨山脈・親不知を結ぶラインで東西に分かれるという構造が浮かび上がる。

 表1は明治安田生命保険が2008年8月に同社の保険加入者約612万人を対象に実施した全国名字調査の結果である。1位佐藤、2位鈴木、3位高橋……。10位の加藤まで、日ごろよく見慣れた名字がズラリと並ぶ。

 この名字の分布を都道府県別に調べると、どうなるのだろうか。

 それを分かりやすく地図上に示したのが図2である。都道府県ごとに最も多い名字をそれぞれ調べると、「佐藤」が北海道・東北で、「鈴木」が関東・東海で、「田中」が近畿・山陰・九州で、「山本」が北陸・近畿・中四国で、それぞれ一大勢力圏を形成しているのが分かる。

 なぜこんな勢力分布が生まれたのか?

 その理由を探るため、名字研究家として知られる森岡浩さんを取材した。

 「ざっくり言うと、名字は佐藤・鈴木が多い東日本型と、田中・山本が多い西日本型に大きく分かれます。その境界は日本海側では飛騨山脈と親不知の断がい、つまり新潟と富山の間になる。一方、太平洋側は岐阜県の関ケ原あたりになると考えられます」。森岡さんはこう解説する。

 たとえば境界線にあたる新潟と富山の名字ランキングを比べると、興味深い“断層”が読み取れるという。

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