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働き方・学び方
イチからわかる

2010/10/12

イチからわかる

将来へのお守り

「資格って魅力があるんだぁ」。玄輝がふと感想を漏らすと、雇用問題に詳しいリクルートワークス研究所の豊田義博さん(51)が付け足した。「将来の不安に備えるため『お守り』として資格を取る人が多いのではないでしょうか」

景気低迷で大企業にいても安泰とはいえず、個人の実力がモノをいう時代になった。金融機関に勤務しながら社労士資格を取った北川恵美子さん(37)は「今の職場で働けなくなった時、再就職に役立つと思いました」と話す。

「実は不安を感じているのは就職活動を控えた学生も同じです」。雇用の問題に詳しい労働政策研究・研修機構の下村英雄さん(41)が声をかけてきた。以前は出身大学のブランドが就職活動では武器になったがそれも過去の話になり、資格が人気なのだという。

確認を兼ね、2人はTACに行った。すると同社の小畑文彦さん(53)から意外な話が聞けた。「筆記試験を受けずに大学に進む人が増えたことも資格ブームの理由の一つですよ」

文部科学省によると今年春、大学生になった人のうち、約2人に1人が人物重視の選抜をするアドミッションオフィス(AO)入試や推薦入試で入学した。「厳しい筆記試験をくぐり抜けていないため、自分に自信を付けたいという思いで資格に挑戦する人が多いようです」(小畑さん)

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