働き方・学び方

イチからわかる

ドライブスルー店、なぜ増える?

2010/9/6

「お父さんと車で出かけたら、車に乗ったままで買い物ができるドライブスルーのあるお店を道沿いにたくさん見かけたわ」。小学生の伊野辺詩音の話に探偵、松田章司が興味を示した。「どんな人が利用しているのかな。調べてみよう」
長崎ちゃんぽんのドライブスルーも登場(リンガーハットの店頭)

2人が向かったのは長崎ちゃんぽんで知られるリンガーハットの「井の頭通り宮前店」(東京・杉並)。同社3店目となるドライブスルーがオープンすると耳にしたからだ。8月30日の開業初日に確かめに行くと午前11時の開店から正午までに12台の車が利用した。

クリーニング店を営む渡辺要さん(53)は配達途中に立ち寄った。「店内でゆっくり食べたいのは山々だけど、昼どきは込み合うので持ち帰って食べます」

リンガーハットは今後100店舗まで広げる計画だ。同社の深浦義輝さん(54)は「グループで展開するとんかつ店でも導入する予定です」と意気込む。

マック2000店目標

調べると、カレーライス店の壱番屋でも昨年11月以降、熊本県や岡山県など計4店を出店。たこ焼き店「築地銀だこ」のホットランド(群馬県桐生市)は一昨年、高崎市にドライブスルー店を作った。日本マクドナルドホールディングスも約1300あるドライブスルー店を郊外を中心に5年で2000店まで増やす。

壱番屋の林賢治さん(35)によると利用が多いのは午後6~10時の夕食どき。「一人で店に入りにくいという女性の利用が多いです」(林さん)。店内客の8割が男性なのに対し、ドライブスルーは4人に1人が女性の一人客だった。

消費を研究する電通総研の四元正弘さん(50)が言うには「他人の目を気にせず、外食の味をゆっくり自宅で楽しみたい人が増えています」。これを聞いて詩音も「家なら大好きなお菓子やジュースと一緒に食べられるわ」とうなずいた。

利用者から話が聞けた。月に1、2回は利用するという群馬県太田市在住の団体職員、斉藤恵梨子さん(31)は4歳と2歳の子どもがいる。「チャイルドシートだから乗り降りが大変。子どもは食事に時間がかかるし、騒ぐのでゆったりできません」と店内に入らない理由を教えてくれた。

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