生の落語、気楽に楽しむ和服や出ばやしの三味線も堪能しよう

落語がどんなものか、テレビやラジオで耳にしたことはあるけれど――。落語を知らない人は少ないが、生で見たことはないという人は多いはず。確かに初めはどんな落語会を選べばよいか迷うだろう。毎日様々なスタイルで開かれている落語会の楽しみ方を桂米朝一門の落語家、桂しん吉さんに聞いた。

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かつら・しんきち 1978年生まれ。奈良県大和高田市出身。98年に故桂吉朝に入門、桂米朝の内弟子を経験した。趣味の鉄道を題材にした落語も人気。10月11日に笑福亭鶴瓶らをゲストに初の独演会を大阪市福島区のABCホールで開く。

「どんな落語会でも初めてのお客さんから楽しんでもらえます」としん吉さんは話す。まずは自分の予定に合わせて、価格の高くない会を探して足を運ぶことだ。

落語会は大きく分け、毎日か毎月の決まった時間に数人の落語家が10~20分程度の落語を1人1席ずつ披露する寄席スタイルの定期公演と、特定の落語家がプロデュースする「独演会」や「一門会」といった企画型の公演がある。しん吉さんは「特に独演会は全体の構成をよく練っていて、見どころが分かりやすい」と付け加える。

では落語会はいつ、どこで開かれているか。関西で唯一、毎日公演があるのは「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)だ。2006年に関西で約50年ぶりの「定席(じょうせき)」としてオープンした。午後1時からの昼席には毎日約10組の落語家や講談、漫才師が入れ替わり出演。夕方の夜席は毎日違った趣向の落語会を並べている。

このほか桂ざこばが席亭の「動楽亭」(同市西成区)も毎月1~10日の午後2時からの昼席に米朝一門の落語家が6人出演。トリイホール(同市中央区)の「トリイ寄席」、京都市伏見区の「伏見酒蔵寄席」や神戸・元町の「恋雅亭(れんがてい)」も毎月、定期公演がある。吉本興業の「なんばグランド花月」でも新喜劇の前に落語を1席上演、笑福亭仁鶴や桂三枝といった大御所が出演している。

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