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つながり失う高齢者、「会話なし」男性4割

2010/8/8 日本経済新聞 電子版

全国で相次ぐ高齢者の所在不明問題では、あまりにも疎遠な家族関係が浮き彫りになった。数日間ほとんど会話をすることがない独居高齢者は、今や男性で4割に達するとの調査もある。孤立する高齢者をどう見守っていくのか。超高齢社会を迎え自治体、地域社会に重い課題が突きつけられている。

テレビ相手に会話

高齢化が進む団地では歩く人もまばら(東京都港区)

東京都港区の都営住宅。一人暮らしをする男性(76)はいつもテレビを相手につぶやく。近所付き合いもなく「話し相手なんて誰もいない」。話をするのはたまに行く食料品店の店員とだけだ。

両親は死亡し、兄とは10年、弟とは40年以上連絡を取っていない。一度だけ老人会に参加したが話が合わず行かなくなった。「自分が部屋で死んでも誰も気づかないだろう」。夕方になると、好きな缶チューハイを開けて、テレビ相手に“会話”を始める。

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