同じく中継サービス「ニコニコ生放送」を手がけるのは携帯コンテンツ配信のドワンゴ。動画配信サイト「ニコニコ動画」の中で2007年12月に始めた。同社が手がける公式の生中継だけで毎月100以上。内容も政治討論からプロ野球「楽天イーグルス」の試合まで多彩だ。

「USTREAM 世界を変えるネット生中継」の著者で、デジタルハリウッド大学大学院専任教授の川井拓也さんは「中継が面白いのは、見知らぬ同好の士と動画を介してコミュニケーションできる点だ」と指摘する。「積極的にツイッターの会話に参加すれば、時間と感動を中継の送り手と共有できる」(USTREAM Asiaの中川具隆社長)。初めての人でも発言することで中継にのめり込んでいくという。

番組探しはそれぞれのサイトがトップページに掲載したおすすめのほか、他社が独自につくった番組表も役に立つ。サイト制作会社ピクルス(東京・新宿)の「Live Jam番組表」は、ツイッターで話題の生中継を集めた。発言数を基にランキング形式で中継を紹介している。

著作権などに配慮を

見るのに慣れたら、中継の送り手になるのも面白い。コピーライターの森田哲生さんは生中継に開眼した一人。見るだけだったが、自宅のノートパソコンとウェブカメラでコピーライター講座や料理風景を中継している。「生中継は自分を知ってもらうチャンスだ」と語る。

中継するときは著作権や肖像権への配慮が欠かせない。生中継は法律ではテレビなどと同じ「公衆送信」にあたる。著作権で保護された作品の朗読などは「著作権法に違反する可能性がある」(著作権に詳しい福井健策弁護士)。法律で利用できるのは著作権者の許可があるか、引用と認められるときだ。送り手になるなら肖像権など個人のプライバシーにも配慮したい。

(電子整理部 岩本貴子)

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