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回転ずし、どうして安いの? ネタ調達、ユーロ危機で優位に

2010/7/5 日本経済新聞 電子版

「この間、久しぶりに回転ずしにいったら1皿90円だったので、つい食べ過ぎちゃったわ」。近所の主婦の話に探偵、深津明日香が興味を示した。「いつからこんなに安くなったのかしら」。早速、小学生の国本玄輝と一緒に調査を始めた。
平日に価格を下げる回転ずし店(東京都板橋区のかっぱ寿司板橋店)

2人は大手すしチェーン「かっぱ寿司」の板橋店(東京・板橋)に向かった。メニューには税込み105円と書かれているが、店内には「平日90円」というポスターがはられていた。

家族3人で来た板橋区内在住の会社員、小平清司さん(27)は「洋食系の外食店では家族で4千円はかかりますが、ここなら半分以下で済みます」と話す。

87円均一の店登場

明日香と玄輝は、同店を運営するカッパ・クリエイトの大橋幸介さん(35)に話を聞いた。「週末も含め毎日90円均一という店が3店、さらに毎日87円均一というのも2店あります。消費者の反応をみながら、どこまで安くできるか実験中です」。安いだけではない。「マグロなら通常の店の1.3倍、トロは1.5倍とネタも大きくしています」

ライバル店も負けていない。外食チェーンの京樽が運営する「うおえもん」も毎月、88円セールを実施中。「くら寿司」を運営するくらコーポレーションは、携帯電話会員向けに92円の割引券を出していた。

「なぜ安くできるの」と首をかしげる玄輝にすしネタを輸入するマリンフーズ(東京・品川)の山口征就さん(44)が教えてくれた。「ギリシャ危機による欧州の金融不安の影響で高級魚を安く仕入れられます」

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