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皇居ランナー ブームの陰で苦情続出 立て看板 効果薄く

2010/4/27 日本経済新聞 電子版

皇居周辺でランニングする人に注意を促す看板(17日、東京都千代田区)

2007年の東京マラソンを機に都市部でランニングブームが過熱している。特に人気が高い皇居周辺は市民ランナーでごった返し、歩行者からは「全速力で走る人が怖い」との声が出始めた。注意を促す立て看板が出現し、歩行者への配慮が問われている。

「皇居周辺の歩道はランナー専用ではありません。歩行者に気をつけましょう」

1月末、皇居周辺に突如こんな立て看板が現れた。設置したのは東京都千代田区と付近一帯を管轄する警察署など。きっかけは09年秋に寄せられた苦情だった。男性がランナーの集団に危険を感じ「何とかしてほしい」と区役所に直接訴え出た。区が調べると、近隣の警察にも同様の苦情が複数あったことがわかったという。

道路交通法上でいえばランナーは軽車両の自転車とは違って、歩行者の扱い。被害届がなければ警察も対処のしようがなく、苦肉の策の看板だった。

舌打ちされる

07年、東京マラソンが開催されて以降、ランニング人口が急増している。レジャー白書(09年)によると08年に1回でもジョギングやマラソンをした人は2550万人で前年比で11%増えた。特に都市部では若い女性が目立つ。大阪城公園(大阪市)や名古屋城周辺(名古屋市)も人気エリアに浮上している。だが、皇居の看板はあまりの人気で区や警察が苦情対応に動いた珍しいケースといえる。

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