いちご大福 甘ーい「春一番」はどれ?

春一番が吹いたのに、まだ寒い日が続く。もどかしい天気の休日は、和菓子で早めの春を感じてはいかがだろう。果実の甘酸っぱい香りと大福の甘みが好相性のいちご大福は、今がまさに食べごろだ。そこで複数の店で販売、もしくは取り寄せられる商品を対象に、専門家に試食してもらい、お薦めを聞いた。
この日と決めて注文
いちご大福の始まりには諸説あるが、2位の大角玉屋(東京都新宿区)が1985年にいち早く売り出したことで知られる。当時、生の果物を使う和菓子は珍しく、「気持ち悪い」などと食わず嫌いの人もいたという。
ランキングは、いちご大福が時を経て和菓子の定番になったことを示す結果となった。東京や京都のほか、福岡の鈴懸(1位)や中四国、名古屋の店がランクインした。
バリエーションも多彩だ。大福ではなく求肥生地で包んだもの、こしあんや白あん、練乳あんを使ったものなど様々。各地のブランドイチゴを使った品も目立った。
購入する際は日持ちに注意したい。取り寄せは届いた日が消費期限であることが多い。地域によっては配送できないこともある。大切な人といつ食べるかを決めてから、好みの品を注文。熱いお茶と、春を待つおやつの時間を楽しんでほしい。

あまおう包む繊細な求肥とあん
あんは一晩水につけた小豆を皮をむいてから弱火で煮て練り上げた「皮むきあん」で滑らかな食感。イチゴとあわせるため、やわらかめの仕上げで「求肥とあん、イチゴがよくなじんでいる」(里井真由美さん)。薄い求肥からはあんがうっすら透けて見え「見た目も上品」(KAORUさん)。(1)1個324円(新宿伊勢丹店)(2)通販不可。博多本店、天神岩田屋店、新宿伊勢丹店、JR名古屋高島屋店など(3)092・291・2867、http://www.suzukake.co.jp

甘み引き立つ塩気の妙

目にもおいしい存在感

香川県産のブランドイチゴ「さぬき姫」を、練乳と生クリームを加えた白あん、イチゴを練り込んだ生地で包んだ。イチゴは店主自ら、朝摘んですぐ包む。「イチゴの味わいが濃厚でフレッシュ感がある。生地にもイチゴの粒々が感じられ、うっすらピンクなのが愛らしい」(平岩さん)(1)8個2880円(2)通販可(3)087・894・1067、http://www.47club.jp/37M-000047fak/

契約農家が朝一番で摘んだイチゴを、白あんと求肥で包んだ。あんは北海道産の白豆から作る自家製で、「豆の香りが生きている」(原さん)。「生地がやや厚めで伸びがあるので、餅好きな人にも喜ばれそう」(里井さん)(1)2個500円(2)通販可(3)087・844・8801、http://e-takara.jp/shop/
徳島県佐那河内村のブランドイチゴ「さくらももいちご」を白あんと求肥で包んだ。普通のイチゴの3倍ほどの大きさで「イチゴの香りが口いっぱいに広がる。贈答品として喜ばれそう」(下井美奈子さん)。(1)1個720円(2)通販可(3)http://www.kumoii.com/top.html

「さくらももいちご」を粒あんでくるみ、餅粉に卵白を混ぜた雪平(せっぺい)生地で包んだ。「イチゴの果肉がしっかりしていて、粒あんと合わせてもおいしさがしっかり伝わる」(久保直子さん)(1)2個1500円(2)通販可(3)088・679・6776、http://www.hinodero.com/
イチゴを白あんでくるんで練乳クリームをかけ、求肥で包んだ。「ふわっとやわらかい生地とあん、練乳のバランスがいい。誰にも好まれる味」(久保さん)(1)5個1620円(2)通販可。堺本店、阪急うめだ本店(3)072・285・6798、http://www.issindo-osaka.com/
あまおうを白あんでくるみ、求肥で包んだ。「生地と白あん、酸味のきいたイチゴがバランス良くまとまっている」(原さん)(1)6個1972円(2)通販可(3)075・951・2787、http://www.mizuha.co.jp/
朝収穫した愛知県産「ゆめのか」を白あん、羽二重餅で包んだ。(1)1個210円(2)通販可。名鉄百貨店、JR名古屋駅ギフトステーションなど(3)052・412・4013、http://kozakuraya.ocnk.net/
甘さ控えめの粒あんと餅生地で包む。「イチゴがほんのり透ける姿もかわいい」(山崎彩さん)(1)3個908円(2)通販不可。阪神梅田本店、小田急新宿店、東急のれん街店で限定販売(3)0120・800144
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表の見方 数字は選者の評価を点数にした。商品名、店名、所在地。(1)税込み価格(2)通販の有無、主な販売店(3)問い合わせ先(記事中のリンクは掲載時のものです)
調査の方法 取り寄せができるか、複数店舗で取り扱っているいちご大福の中から、専門家の推薦により23商品を選定。専門家に試食してもらい、イチゴの風味を生かしている、生地とあんとのバランスがいい、などの観点で評価してもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
KAORU(シニア野菜ソムリエ)▽久保直子(新宿高野フルーツコーディネーター)▽里井真由美(フードジャーナリスト)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽下園昌江(お菓子研究家)▽chico(スイーツライター)▽原亜樹子(菓子文化研究家)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽藤原浩(日本フードアナリスト協会常任理事)▽山崎彩(和菓子研究家)
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