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いちご大福 甘ーい「春一番」はどれ?

2016/2/21

 春一番が吹いたのに、まだ寒い日が続く。もどかしい天気の休日は、和菓子で早めの春を感じてはいかがだろう。果実の甘酸っぱい香りと大福の甘みが好相性のいちご大福は、今がまさに食べごろだ。そこで複数の店で販売、もしくは取り寄せられる商品を対象に、専門家に試食してもらい、お薦めを聞いた。

■この日と決めて注文

 いちご大福の始まりには諸説あるが、2位の大角玉屋(東京都新宿区)が1985年にいち早く売り出したことで知られる。当時、生の果物を使う和菓子は珍しく、「気持ち悪い」などと食わず嫌いの人もいたという。

 ランキングは、いちご大福が時を経て和菓子の定番になったことを示す結果となった。東京や京都のほか、福岡の鈴懸(1位)や中四国、名古屋の店がランクインした。

 バリエーションも多彩だ。大福ではなく求肥生地で包んだもの、こしあんや白あん、練乳あんを使ったものなど様々。各地のブランドイチゴを使った品も目立った。

 購入する際は日持ちに注意したい。取り寄せは届いた日が消費期限であることが多い。地域によっては配送できないこともある。大切な人といつ食べるかを決めてから、好みの品を注文。熱いお茶と、春を待つおやつの時間を楽しんでほしい。

1位 「苺大福」鈴懸(福岡市) 930ポイント
 ■あまおう包む繊細な求肥とあん 博多で1923年に創業した人気の和菓子店。2Lサイズの福岡県産あまおうをこしあんでくるみ、餅粉を砂糖と水で練った求肥(ぎゅうひ)で包んだ。「ごく薄くのばした求肥が、上品な甘さのこしあんとジューシーなイチゴの風味を生かしている」(下園昌江さん)。
 あんは一晩水につけた小豆を皮をむいてから弱火で煮て練り上げた「皮むきあん」で滑らかな食感。イチゴとあわせるため、やわらかめの仕上げで「求肥とあん、イチゴがよくなじんでいる」(里井真由美さん)。薄い求肥からはあんがうっすら透けて見え「見た目も上品」(KAORUさん)。(1)1個324円(新宿伊勢丹店)(2)通販不可。博多本店、天神岩田屋店、新宿伊勢丹店、JR名古屋高島屋店など(3)092・291・2867、http://www.suzukake.co.jp
2位 「いちご豆大福」大角玉屋(東京都新宿区) 520ポイント
 ■甘み引き立つ塩気の妙 1985年、イチゴのショートケーキをヒントにいちご大福を考案した老舗。イチゴに負けないように、つきたての餅で作った豆大福で包んだ。「いちご大福の王道。これほどバランス良くまとめ上げたのは見事」(藤原浩さん)。北海道十勝産の小豆を使った粒あんはほどよい塩気があり「あんの甘さとイチゴの酸味を引き立てている」(平岩理緒さん)。「求肥を使ういちご大福が多い中で、しっかりと腰がある餅生地が力強い」(原亜樹子さん)(1)1個237円(2)通販不可。東京・曙橋本店、四谷店、銀座店。曜日ごとに首都圏の百貨店でも取り扱い(3)03・3351・7735、http://www.oosumi-tamaya.co.jp
3位 「大いちご大福」旬果瞬菓 共楽堂(広島県三原市) 480ポイント
 ■目にもおいしい存在感 へたが付いた特大サイズの福岡県産あまおうが、大福の上にどん、と載る。インパクトのある一品は「サプライズの手土産として喜ばれそう」(平岩さん)。イチゴと大福は分かれているが、「ぜひ一緒に食べてほしい」と同店。「大きな一口でかぶりつくと、ほとばしる果汁がおいしさを引き立てる」(藤原さん)。北海道十勝産の小豆を使ったこしあんは甘さ控えめで「見た目の感動に引けを取らない上品でバランスの良い味わい」(KAORUさん)。(1)2個972円(2)通販可。広島三越店、東京ソラマチ店、池袋西武店、阪急うめだ本店など(3)0120・62・4097、http://www.kyorakudo.co.jp/
4位 「さぬき姫のかほり餅」さぬき志度 風月堂(香川県さぬき市) 470ポイント
 香川県産のブランドイチゴ「さぬき姫」を、練乳と生クリームを加えた白あん、イチゴを練り込んだ生地で包んだ。イチゴは店主自ら、朝摘んですぐ包む。「イチゴの味わいが濃厚でフレッシュ感がある。生地にもイチゴの粒々が感じられ、うっすらピンクなのが愛らしい」(平岩さん)(1)8個2880円(2)通販可(3)087・894・1067、http://www.47club.jp/37M-000047fak/
5位 「いちご大福」夢菓房たから(高松市) 440ポイント
 契約農家が朝一番で摘んだイチゴを、白あんと求肥で包んだ。あんは北海道産の白豆から作る自家製で、「豆の香りが生きている」(原さん)。「生地がやや厚めで伸びがあるので、餅好きな人にも喜ばれそう」(里井さん)(1)2個500円(2)通販可(3)087・844・8801、http://e-takara.jp/shop/
6位 「さくらももいちごの里」福屋(徳島市) 390ポイント
 徳島県佐那河内村のブランドイチゴ「さくらももいちご」を白あんと求肥で包んだ。普通のイチゴの3倍ほどの大きさで「イチゴの香りが口いっぱいに広がる。贈答品として喜ばれそう」(下井美奈子さん)。(1)1個720円(2)通販可(3)http://www.kumoii.com/top.html
(左から)6位「さくらももいちごの里」、7位「さくらももいちご大福」、8位「練乳いちご大福」
7位 「さくらももいちご大福」日の出楼(徳島市) 380ポイント
 「さくらももいちご」を粒あんでくるみ、餅粉に卵白を混ぜた雪平(せっぺい)生地で包んだ。「イチゴの果肉がしっかりしていて、粒あんと合わせてもおいしさがしっかり伝わる」(久保直子さん)(1)2個1500円(2)通販可(3)088・679・6776、http://www.hinodero.com/
8位 「練乳いちご大福」一心堂(堺市) 370ポイント
 イチゴを白あんでくるんで練乳クリームをかけ、求肥で包んだ。「ふわっとやわらかい生地とあん、練乳のバランスがいい。誰にも好まれる味」(久保さん)(1)5個1620円(2)通販可。堺本店、阪急うめだ本店(3)072・285・6798、http://www.issindo-osaka.com/
9位 「いちご大福」京みずは(京都府長岡京市) 330ポイント
 あまおうを白あんでくるみ、求肥で包んだ。「生地と白あん、酸味のきいたイチゴがバランス良くまとまっている」(原さん)(1)6個1972円(2)通販可(3)075・951・2787、http://www.mizuha.co.jp/
10位 「おほほっ」小ざくらや一清(名古屋市) 250ポイント
 朝収穫した愛知県産「ゆめのか」を白あん、羽二重餅で包んだ。(1)1個210円(2)通販可。名鉄百貨店、JR名古屋駅ギフトステーションなど(3)052・412・4013、http://kozakuraya.ocnk.net/
10位 「いちご大福」たねや(滋賀県近江八幡市) 250ポイント
 甘さ控えめの粒あんと餅生地で包む。「イチゴがほんのり透ける姿もかわいい」(山崎彩さん)(1)3個908円(2)通販不可。阪神梅田本店、小田急新宿店、東急のれん街店で限定販売(3)0120・800144

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 表の見方 数字は選者の評価を点数にした。商品名、店名、所在地。(1)税込み価格(2)通販の有無、主な販売店(3)問い合わせ先(記事中のリンクは掲載時のものです)

 調査の方法 取り寄せができるか、複数店舗で取り扱っているいちご大福の中から、専門家の推薦により23商品を選定。専門家に試食してもらい、イチゴの風味を生かしている、生地とあんとのバランスがいい、などの観点で評価してもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。

 KAORU(シニア野菜ソムリエ)▽久保直子(新宿高野フルーツコーディネーター)▽里井真由美(フードジャーナリスト)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽下園昌江(お菓子研究家)▽chico(スイーツライター)▽原亜樹子(菓子文化研究家)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽藤原浩(日本フードアナリスト協会常任理事)▽山崎彩(和菓子研究家)

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