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家庭で仕事で 知って備えたい、正月のいろは

 

2015/12/27

 年の瀬はただでさえあわただしいのに、この時期は様々なしきたりや決まりごとがあり、知らないと恥をかくことがある。そこで今回は年末から正月のしきたりやマナーについて、インターネットを通じ一般の人に調査。「知らない」と答えた人が多いものをランキングした。

■地域によって風習に違いも

 正月はそもそも、新年の年神様を家に迎える行事。鏡餅などの正月飾りも大掃除も、その準備だ。神様を迎え邪気を払い一年の健康を願う。決まりごとにはそれぞれ意味がある。

 多くの地域で共通するものを基本としたが、土地により異なることもある。例えば「松の内」は関東では7日までだが、関西では15日まで。「松の内も鏡開きも関西式しか知らず、東京に来て戸惑った」(20代女性、東京都)といった人は多い。まずはランキングで確認。地元流も調べて、よい新年を迎えよう。

<家庭編>

グラフィックス 鎌田多恵子

1位 祝い箸の片方は神様用 879ポイント
 おせち料理や雑煮を食べるときに使うのが祝い箸。両端が細く削られた丸くて白い箸で、「寿」などと書かれた箸袋に入っていることが多い。そもそも正月とは、その年の幸せを授けてくれる「年神様」を家に迎える行事。年神様と一緒に食事をするため、片側を神様用として細くしてある。折れにくい柳を使うことが多く、「柳箸」「両口箸」という呼び方もある。「祝い箸の存在自体を知らなかった」(50代女性、神奈川)人も多いようだ。
5位 祝い箸は松の内は洗って使い続ける
 箸には使う人の魂が宿るとされ、松の内は同じ箸を清めて使い続ける風習がある。「嫁ぎ先で祝い箸を洗わずに使い続けてびっくり」(40代女性、広島)など、洗わない地域もある。
6位 祝い箸の箸袋には、自分の名前を書く
 祝い箸は袋に名前を書くもの。「大みそかのうちに家長が書いて神棚に供えておく」(40代女性、滋賀)という地域もあるようだ。

2位 お屠蘇は「年少者から年長者」の順に飲む 857ポイント
 一年の始まりの朝である元旦に健康長寿を願って飲むのが屠蘇(とそ)。「蘇」はよみがえる、「屠」はほふるとも読み、「邪気を払う」という意味がある。数種類の生薬を調合した屠蘇散を、酒やみりんに混ぜたり浸したりして作る。小・中・大と大きさの違う杯を使って年少者から順に飲む。「結婚当初、お屠蘇の入れ方がわからず恥ずかしい思いをした」(50代女性、神奈川)

3位 寺への初詣、いきなり墓に行かない 821ポイント
 寺院に初詣をする場合、「いきなり家の墓に行くのではなく、まずは本堂にお参りしてからの方がよい」(岩下宣子さん)。「お寺で二礼二拍手をしてしまった」(50代男性、北海道)など間違える人もいるが、寺院では拍手ではなく静かに手を合わせる。また、山門(寺の入り口)にある敷居は踏まずにまたぐ。

4位 小正月の朝は小豆がゆを食べる
 1月15日は小正月(こしょうがつ)。旧暦では新年最初の満月の日として祝ったといわれる。小豆がゆを食べる風習は平安時代から。小豆には魔よけの力があるとされ、家族の健康を願う意味があった。

7位 松の内は関東などでは1月7日、関西では1月15日まで
 年神様を迎え、門松などを飾っておく「松の内」は地域によってまちまちだが、関東では7日、関西では15日までが多い。松の内が明けると正月飾りは片づける。

8位 正月飾りは12月28日までに
 29日は「苦」に通じ、31日にあわてて準備するのは一夜飾りとして忌み嫌われる。「旧暦は30日までしかなかったので、本来は30日も避けた方がいい」(新谷尚紀さん)

9位 鏡開きに包丁を使わない
 神様に供えたものなので、刃物ではなく木づちなどを使う。もとは1月20日だったが、徳川家光の月命日のため11日に改められたといわれる。今も地域で日程が違う。

10位 お札や破魔矢は目線より高い場所に置く
 「お札を机に置いていたら母に注意された」(30代女性、大阪)。神棚がない場合はなるべく高い場所に置く。

<ビジネス編>

1位 上司の子どもには「お年玉」ではなく「文具料」などと書いて渡す 946ポイント
 お年玉はもともと「年魂」と書き、年神様へのお供え用の丸餅だった。これを年少者に分け与えたのがお年玉の始まりとされる。「お年玉は自分より地位の低い人に渡すものなので、上司の子どもの場合は『文具料』『玩具料』などの方がよい」(岩下宣子さん)。年長者に渡す場合は「お年賀」と書く。

2位 目上の人には「寒中お見舞い」ではなく「寒中お伺い」と書く 853ポイント
 「見舞う」とは本来、優位に立つ人が使う言葉。「目上の人に『寒中お見舞い』を出したら叱られた」(50代男性、東京)など、マナー違反と受け取る人もいる。目上の人に出す場合は「寒中お伺い」と書く。「マナーの基本は相手が不快に思わないこと」(岩下さん)。特に目上の人に対しては気をつけたい。

3位 「寒中見舞い」を出すのは寒の入りから
 「寒中」とは「小寒」から「立春」までの期間。「寒の内」とも呼ぶ。2016年は1月6日から。

4位 「新年」と「あけまして」は同時に使わない
 「新年」も「あけまして」も意味は同じ。使うのはどちらか1つだけにしよう。

5位 会社への年始回り、不在時は名刺を置いていく
 名刺に「謹賀新年」の文字を入れることもある。「賀正」「迎春」などは簡略形なので避けた方がよい。

<私の失敗談>

・大みそかに餅を食べたいと言ったら怒られた(40代男性、愛知)

 餅は年神様への供物。正月前に食べない

・神社でひしゃくに口をつけたら笑われた(20代女性、岩手)

 左手に水を受け口をすすぐ。左手も清める

・初詣で参道の真ん中を歩いたら、ダメだと言われ恥ずかしかった(30代女性、埼玉)

 参道の中央は神様が通る道

・賽銭(さいせん)を投げたら、知らない人のフードに入った(20代男性、和歌山)

 人に当たると危険。賽銭箱の前で

・元日に掃除したら母に叱られた(40代女性、北海道)

 年神様を追い出すような行為は控える

・上司への年賀状に「賀正」と書いたら怒られた(30代女性、千葉)

 目上には「謹賀新年」など敬う言葉で

・「新年あけまして」と書いたら注意された(40代男性、埼玉)

 ビジネス編4位を参考に

  ◇  ◇  ◇  

 表の見方 数字は「知らなかった」と答えた人の数。有効回答をした人の総数は1030人。

 調査の方法 年末年始のマナーや決まりごとについて、国学院大学教授の新谷尚紀氏、マナーデザイナーの岩下宣子氏への取材で「家庭編」24項目、「ビジネス編」13項目のリストを作成。12月初旬にインターネット調査会社のマクロミルを通じて、全国20~60代の男女にそれぞれの項目について知っているかどうか聞いた。「知らなかった」と答えた人の多い順にランキング化した。

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