夏休みに行きたい フードテーマパーク、ベスト10
ラーメンなど1つの部類の外食専門店を集めた「フードテーマパーク」。有名店が1カ所に凝縮しており、夏休みの旅行先などでは移動時間を短縮しながらその地方ならではの味も堪能できる。詳しい専門家に選んでもらったところ、上位には味にも仕掛けにも凝った老舗がずらりと並んだ。
レトロな街並み、名店の味食べ比べ
レトロな街並みを再現した館内は「ラーメンの湯気が似合う」(大畠大介さん)。館内の駄菓子店ではベーゴマ、メンコといった玩具や揚げパンを、ショップでは土産用のラーメンセットを購入できる。(1)中学生以上310円、小学生と60歳以上100円(2)無休(3)045・471・0503
一流パティシエの「ここだけの一品」
札幌・函館・旭川…北海道の味堪能
中央の広場には時々蒸気音を出すSLの大型模型がある。道内有名店のラーメンのほか、札幌土産になるお菓子など土産も充実。(1)無料(2)無休(3)011・209・5031
激戦区の8店集結
ミニサイズも用意
屋内テーマパーク「ナンジャタウン」にあり、複数店の餃子を盛り合わせた1皿で食べ比べも楽しみやすい。「福袋デザート横丁」も併設。(電)03・5950・0765
終戦後に自然発生したお好み焼きの屋台村がビルに入居した。約25店舗が広島の味を競う。広島名所の一つ。(電)082・241・2210
JR仙台駅ビルに牛たん料理の4店舗が並ぶ。三陸沖の海の幸いっぱいの「すし通り」も隣接。(電)022・261・1790
早川漁港にある町家風の建物に鮮魚料理4店やかまぼこ、干物などの土産店も。(電)0465・24・7800
地元で人気の5店。東京に姉妹施設も。(電)06・6464・3080
表の見方 数字は選者の評価を点数にした。フードテーマパーク名、カッコ内は所在地。(1)入場料(消費税込み)(2)休日(3)電話番号
■館内の雰囲気も味わい
ラーメン人気を映し、5位までにラーメン系の4施設が入った。いずれも地域を代表する実力店が集う。1位の新横浜ラーメン博物館は海外の人気店を誘致するなど、絶えず「おいしい一杯」を発掘し続ける。
2位の自由が丘スイーツフォレストは最新のスイーツの発信拠点で「お菓子の国に紛れ込んだようなメルヘンな世界が広がる」(飯坂あかねさん)。
フードテーマパークは東日本に大型施設が多く、"東高西低"だが、全国のご当地うどんを食べ比べられる「うどんミュージアム」(京都市)など、西日本でもユニークな施設が健闘している。今回は選考に入れなかったが、最近は外食や関連企業が独自のテーマパークを設ける動きも活発。食にまつわる施設はこれからもさらに増えそうだ。
◇ ◇ ◇
調査の方法 「一つの料理・食べ物に特化して専門店を集めた屋内型施設」をフードテーマパークとして、全国40施設のリストを作成。これを基にテーマパークや飲食店に詳しい専門家11人に、旅先で立ち寄りたいお薦めの施設を選んでもらった。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)
飯坂あかね(おでかけ情報サイト「PLACEHUB」編集チーム)▽大畠大介(「遊園地ドットコム」編集長)▽落合宏樹(「東京デートナビ」編集長)▽熊谷真菜(日本コナモン協会会長)▽黒羽義典(綜合ユニコム「月刊レジャー産業資料」編集長)▽田川耕(飲食店プロデューサー)▽中島恵(大阪観光大学専任講師)▽ニシヒロシ(「B級グルメな日記」運営)▽藤丸由華(オールアバウト「東京」ガイド)▽森山正(神戸夙川学院大学教授)▽山森静香(ぐるなび二代目麺集長)
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