初心者もラクラク お薦めのキャンプ場、東西20カ所
夏休みに向けキャンプの計画を立てている人もいるだろう。楽しみの一つが、バーベキュー。最近は手ぶらで行けて地元のこだわり食材などを楽しめるところが増えている。初心者でも利用しやすいスポットを専門家に選んでもらった。
<東日本>
鶏は豪快に、気配り細やかに
信州ポークなどを使った定番バーベキューのほか「下ごしらえ済みの『まるまる丸鶏』は初心者でも豪快なダッチオーブン料理が楽しめる」(牛島義之さん)。(1)通年、利用日の3カ月前から(2)草原広々サイト1泊1区画、利用日により1500~8700円など(3)「SG名物!まるまる丸鶏」1羽(約4人前)3000円、「こだわりBBQセット」(2人前)3300円など(4)(電)0279・84・2512
おしゃれな施設でシュラスコ
都心でサービス充実
バーベキューセットは地元の老舗精肉店が用意。季節に合わせたイベントも多く子どもに大人気。(電)0287・64・4677
「直営農場で育てた豚肉を部位ごとに予約可」(松村由美子さん)。自家製ソースもおいしい。(電)027・283・8368
ペットと泊まれてドッグランもあるキャンプ場で、元シェフのオーナーがこだわり食材を用意。(電)0287・45・2225
標高1200メートルの戸隠連峰の裾野に位置し、ロケーション抜群。コインランドリーや温水シャワーも。(電)026・254・3581
「バーベキューだけでなく、牧場売店のソフトクリームなども絶品」(こいしゆうかさん)(電)0476・96・1001
都心で本格的なバーベキューを楽しめる。予約はホームページhttp://wildmagic.reserve-box.com/vacancy/list.htmlから
緑あふれるキャンプ場。「オーナーはバーベキューインストラクターで地元食材を活用」(重信修さん)(電)0247・73・2945
<西日本>
まるでホテル、新鮮な海の幸
分厚いステーキや、缶ビールを鶏の腹に入れて焼く「ビアカンチキン」など米国風バーベキューが味わえる。地元産の海鮮も豊富。5月からホテル並みのサービスの豪華なキャンプ「グランピング」も始まった。(1)通年、利用日の3カ月前から(2)テントサイト3500~2万5700円、キャビン9100~3万7000円(季節やタイプで異なる)(3)「ワンポンドステーキセット」(2人前)5130円~(4)(電)0120・592・364
ステーキを特製スパイスで
徒歩3分で海水浴も
「魚のせりおとしセット、熊野地鶏セットなどが楽しめる」(柳さん)。冬は「渡利牡蠣」も提供。(電)0597・33・0077
朝食にはフレッシュバターを使ったパンを注文できる。場内の天然温泉はいつでも無料で利用可。(電)0779・88・5789
昭和30年代から伝わる秘伝のソースを使った岡山ジンギスカンセットが自慢。(電)0867・34・0027
「リニューアルしたサイトで味わう地元の黒田庄和牛が最高」(岡田浩一さん)(電)0795・28・4851
「四国三郎」こと吉野川が目の前を流れる。清潔で快適。特産の阿波牛を楽しめる。(電)0883・55・2002
コテージや合宿棟もあり、大人数でも使える。キャンプ場から琵琶湖を一望。(電)0740・22・6868
ふき味噌やシイタケ・米粉など地元食材をたっぷり使ったピザ作り体験もできる。(電)0826・28・7270
表の見方 数字は選者の評価を点数化した。名称、カッコ内は所在地、(1)営業期間、予約開始日(2)宿泊料金例(3)提供する食材例(4)問い合わせ先。写真は各施設提供。記事中のリンクは掲載時のものです。
■こだわり食材楽しもう
上位にはテントサイトのほか、清潔でまるでホテルのような豪華なコテージなどに宿泊できる施設が目立った。快適さに加え、食やアクティビティーの充実度など楽しむポイントはさまざまだ。
西日本では三重県の施設が3カ所も上位に入った。もともと関西だけでなく、東海や関東からも訪れやすいという地の利がある上に、高速道路が延びて集客力が高まった。県内の各キャンプ場が連携して全体として集客に力を入れる取り組みも活発だ。
利用日の数カ月前から予約を受け付けており、すぐに予約がいっぱいになる場所もある。全国にあるというキャンプ場はおよそ3000カ所。今回は気軽に行けるという基準だったが、選び方はいろいろ。「様々な楽しみ方を見つけてほしい」と日本オートキャンプ協会(東京都新宿区)の堺広明さんは話す。
ただし、火やゴミの始末にはくれぐれもご注意を。
◇ ◇ ◇
調査の方法 全国のキャンプ場のうち手ぶらでバーベキューができる場所に絞り、アウトドア雑誌などを手掛けるBE-PAL編集部など専門家の協力の下に40カ所を選定。(1)地元産食材を使うなど食材へのこだわり(2)サービスや施設の充実度(3)景観といった観点から専門家に5つ以上を順位付けして選んでもらった。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)
牛島義之(アウトドアライター)▽岡田浩一(大阪オートキャンプ協会)▽片山誠司(スノーピーク国内営業本部)▽桐原誠(九州オートキャンピングクラブ会長)▽小林孝延(オールアバウト・オートキャンプ場のガイド)▽こいしゆうか(イラストレーター)▽堺広明(日本オートキャンプ協会)▽真田崇史(アウトドアエディター)▽重信修(アウトドアライターSAM)▽中川あかね(ロゴスショップスタッフ)▽松村由美子(BE-PAL編集部「ほんとうに気持ちいいキャンプ場100」ライター)▽柳尚子(アウトドア雑誌ライター)
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