大切な人と見たい 幻想的なイルミネーション15カ所
冬、寒さの訪れとともに澄み渡る夜空を華麗に彩るのが、全国各地で催されるイルミネーションだ。光の競演は年々スケールを増しているところが多く、町おこしにも一役買っている。お薦めを専門家に聞いた。
<街が幻想世界に>
今年のテーマは「光の記憶」
19回目の今年は「光の記憶」をテーマに企業協賛金や個人の募金などで運営している。「震災の記憶と未来への希望が託されたモニュメント」(山田祐子さん)、「デザインされたゲートが次々とつらなる景色は見事」(小野恵子さん)(1)12月5~16日、午後6~9時(月~木曜日)、同6~10時(金)、同5~10時(土)、同5~9時30分(日)(2)078・333・3330(神戸市総合コールセンター)
街路樹、黄金色に
建物をスクリーンに
今年は赤い光も
巨大な塔彩る
(1)12月6~31日、午後5時30分~11時(31日は元日午前0時)(2)022・261・6515
(1)14年2月14日まで(原則)、午後4時30分~10時(2)011・281・6400
(1)14年3月9日まで、午後4時30分~10時(2)0550・87・3700
(1)14年2月23日まで、午後5時30分~10時(2)093・321・4151
(1)12月25日まで、午後5~11時(2)03・3475・3100
<テーマパークで>
電飾1000万球超、世界最大級
建物などにプロジェクターで映像を映す「3Dプロジェクションマッピング」を使い、映像と電飾が連動するショーなどを導入。「最新技術を利用した3Dショーは大人から子供まで楽しめる」(雨宮健一さん)(1)14年3月30日まで、午後6~10時30分(金、土、祝日前日は同6~11時)(2)0570・064・110(3)3500円(園内バス券代含む。12月31日除く)
富士山を表現
「花の庭」牧歌的に
マイカー入園OK
特別仕様の観覧車
表の見方 原則、イベントを街で開くものはイベント名、テーマパークで開催するものは施設名。カッコ内は場所。数字は選者の評価を点数に換算。(1)会期、点灯時間(時期や会場ごとに異なる場合あり)(2)問い合わせ先電話番号、テーマパークの(3)大人1人の観賞料(乗り物なども利用する際は別料金が必要な場合も)。写真は街の1、2位以外、主催者の提供。街の1、3位とテーマパークの1位は昨年以前の撮影写真。
■光と映像 最新技術競う
イルミネーションというと、美しい光の色や華麗な演出に関心が集まる。今年は電球数を増やしているところも多い。だがそれ以上に、最新技術を活用したイベントでもある。
今年は建物に映像を映し出し、立体的な演出をする「3Dプロジェクションマッピング」などを組み合わせたものが目立つ。光の美しさだけでなく、映像や音楽による表現を組み合わせることで来訪者を飽きさせない。テーマパークの1位「ハウステンボス」や街での催しの3位「OSAKA光のルネサンス」などで体感することができる。
2011年の東日本大震災以来、関心が高まるエネルギー問題への配慮もあり、節電対策もしっかりしているところは多い。街での2位「丸の内イルミネーション」は独自開発した消費電力の少ない発光ダイオード(LED)「エコイルミネーション」を11年から全面導入しているほか、ほかのイベントでもLED球を使ったものが増えている。
クリスマス時期を過ぎても続けるイベントも多いので、暖かい格好で、いろいろなところに足を延ばしてみてはいかがだろう。
◇ ◇ ◇
調査の方法 電飾に詳しい専門家に、今月から来年初春にかけて楽しめるイベントを無料の街頭、有料のテーマパークでの開催の2つに分け、推してもらった。選者は以下の通り(敬称略、原則五十音順)
雨宮健一(近畿日本ツーリスト国内旅行部)▽新井祐子(JTB東日本国内商品事業部)▽伊藤明美(同西日本国内商品事業部)▽岩崎拓哉(夜景写真家)▽小野恵子(はとバス)▽菊地由香(昭文社 ことりっぷ編集部)▽桑名美保(日本旅行広報室)▽佐治慎一(西日本旅客鉄道広報部)▽関矢渉(クラブツーリズムバス旅行部)▽高柳圭(商店建築社)▽玉置泰紀(関西ウォーカー編集長)▽水島彩恵(東京ウォーカー編集部)▽中村勇太(夜景写真家)▽林愛子(「web★1週間」エディター・ライター)▽丸田あつし(夜景フォトグラファー)▽丸々もとお(夜景評論家/夜景プロデューサー)▽山田祐子(井門観光研究所)
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