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フォッサマグナに感動 「ジオパーク」ベスト10

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雄大な火山や複雑な海岸線といった大地の躍動を体感できる「ジオパーク」が日本にも広がってきた。通称「大地の公園」。地球科学の観点から重要な自然遺産を中心に、そこに息づく生態系、伝統文化や防災学習まで含み、丸ごと楽しめるのが特徴だ。そこで今回はお勧めのジオパークを専門家に選んでもらった。

1位 糸魚川(新潟県) 1100ポイント
フォッサマグナとヒスイの海岸 「日本のジオパーク活動を先導してきたパイオニア的存在」(矢島道子さん)は日本の東西の境となるフォッサマグナ、その西端に当たる糸魚川―静岡構造線で有名だ。
 日本海から北アルプスまで標高差のある多彩な地形が観察でき、とりわけ親不知の断崖は絶景。糸魚川海岸では数億年の時を超えたヒスイを目にすることもでき、親子連れにも人気という。
 フォッサマグナミュージアムでは地球の歴史を学べるほか、小滝川や青海川ではヒスイ峡の見学を楽しめる。信州・松本まで海産物や塩を運んだ「塩の道」をたどるウオーキングもあり、イベントも盛りだくさんだ。(糸魚川市代表(電)025・552・1511)
▼選者のひとこと フォッサマグナやヒスイの謎をテーマにした歴史文化体験のほか、ズワイガニをはじめ海の幸も堪能できる。認定を受けたジオパークマスターのいる飲食店もおすすめ(石井孝之さん)。
2位 山陰海岸(京都府、兵庫県、鳥取県) 1010ポイント
洞窟や砂丘…変化に富む地形 東西約110キロメートル、南北最大約30キロメートルに及ぶ広大な地域には変化に富んだ地形が多く残る。国の天然記念物である玄武洞(兵庫)は巨大な洞窟。約160万年前の噴火で噴き出したマグマが固まった玄武岩を人々が採掘した跡地だ。
 浦富(うらどめ)海岸(鳥取)に落ちる夕日や風と砂が織りなす文様が神秘的な鳥取砂丘と見どころが満載。遊覧船からの眺めも捨てがたい。((電)0796・26・3783)
▼選者のひとこと 文人墨客の足跡が残る城崎温泉(兵庫)もあり、海の幸も豊富。夕日の絶景地点が多く、日没から逆算して観光スケジュールを立ててみても面白い(小島禎さん)。
3位 島原半島(長崎県) 990ポイント
雲仙火山が織りなすドラマ 「火山と人間との共生」を掲げたジオパーク。半島中央にそびえる雲仙火山からは温泉や湧水など多くの恵みを受ける。一方で、「島原大変肥後迷惑」と語り継がれる江戸期の山崩れや津波、雲仙普賢岳の平成噴火といった自然災害との戦いの歴史も垣間見える。
 龍石海岸=写真=では雲仙火山が最初に噴出したといわれる50万年前の地層が間近で観察できる。火山災害の脅威を学べる「がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)」は日本で初めての火山体験学習施設だ。((電)0957・65・5540)
▼選者のひとこと 民家に宿泊して生業体験ができ、修学旅行先としても注目度が急上昇。噴火の語り部の話など多くを学べる(中野瑞枝さん)。
4位 洞爺湖有珠山(北海道) 850ポイント
火山に湖、遊歩道も充実 支笏洞爺国立公園に位置する。有珠山の麓の畑が盛り上がってできた昭和新山では今も噴気活動が見られる。カルデラ湖である洞爺湖=写真=に有珠山の火口と火山のダイナミズムが凝縮されている。
 「洞爺湖ビジターセンター・火山科学館」などを拠点に散策できる遊歩道が充実しているほか、知識豊富な火山マイスターの話も聞ける。((電)0142・74・3015)
▼選者のひとこと 昭和新山の成長を見つめ続けた三松正夫氏の記録に触れられる記念館は訪問の価値あり(目代邦康さん)。
5位 室戸(高知県) 840ポイント
海と陸とが出合う地 海と陸のプレートが出合って新たな大地が生まれる最前線の地。地震とともに盛り上がった土地が複雑なしま模様の地層を生み出す。太平洋を望む室戸岬灯台のほか、弘法大師・空海が悟りを開いたという御厨人窟(みくろど)・神明窟(しんめいくつ)、土佐備長炭の生産で栄えた吉良川沿いの町並みが楽しめる。ホエールウオッチングやイルカとの触れ合いも見逃せない。((電)0887・22・5161)
▼選者のひとこと ガイドと歩き、町で話を聞くことで、地震と共にある室戸の人々の暮らしを身近に感じられる(渡辺真人さん)。
6位 阿蘇(熊本県) 790ポイント
世界有数のカルデラと草原 「この世界有数のカルデラについては誰もが一度は耳にしたことがあるはず」(藤原正美さん)。今も噴煙の上がる中岳火口や茶わんをひっくり返したような均整のとれた形が美しい米塚=写真=の景色のほか、牛馬が草をはむ草原風景、下部がえぐられて裏から眺められる鍋ケ滝など見どころは多い。((電)0967・22・4801)
7位 隠岐(島根県) 680ポイント
象やローソクに見える岩の芸術 日本海に点在する180余りの島々がジオパーク。海上にそびえるローソク島は日没時に遊覧船で訪れるとちょうど先端に火がともったように見える。象ケ鼻、通天橋=写真、トカゲ岩など珍しい形の岩が数多い。白島海岸や樹齢800年の乳房杉など独特の動植物のほか、古典相撲や牛突き、神楽と芸能文化も興味深い。((電)08512・2・9636)
8位 箱根(神奈川県) 550ポイント
大涌谷、富士の眺望や関所跡 温泉地としておなじみの箱根は、箱根火山が生んだ大涌谷=写真=や駒ケ岳、仙石原湿原などから成る。ロープウエーや展望台から望む富士山や伊豆七島にもファンが多い。要衝としての小田原城や関所跡も必見。「歴史、温泉、風景と3拍子そろい、連泊しても飽きない」(桑名美保さん)。((電)0460・85・9560)
9位 天草御所浦(熊本県) 530ポイント
恐竜の島で化石採集体験 「恐竜」「化石」を前面に押し出した八代海に浮かぶ18の島々。天草諸島の南東部に位置する。御所浦島の「御所浦白亜紀資料館」を拠点にした化石採集体験が人気で、「子どもと夏休みに出かければ必ず笑顔になる」(佐藤滉一さん)。御所浦に限らず、天草地域全体への拡大も準備中だ。((電)0969・67・2325)
10位 磐梯山(福島県) 440ポイント
神秘の湖沼群の絶景 磐梯山=写真=の噴火が川の流れをせき止めるなどして生まれた大小300もの湖沼の美しさが最大の魅力。天鏡台から望む猪苗代湖や会津、那須連山の眺望には目を見張る。磐梯山火口の銅沼(あかぬま)付近は今も噴気が上がり、活火山であることを実感できる。夏はカヌー体験も楽しい。((電)0241・32・2927)

 表の見方 数字は選者の評価を点数に換算したもの。電話番号は各ジオパークの協議会事務局(写真も各協議会が提供)

自然教育通じ観光振興

「ジオパーク」という言葉を初めて耳にする人も多いだろう。地元の人たちが貴重な大地の遺産を保全し、その自然遺産を教育や観光に役立て、共生しようという地域だ。

2004年にユネスコの支援によって世界ジオパークネットワークが発足し、世界27カ国の90カ所が認定を受けた。現在、世界遺産と同じ正式プログラムへの昇格が検討されているという。

日本では08年に国内版のパークを認定し始め、現在25カ所に達した。その25地域が「日本ジオパークネットワーク」(JGN)を構成し、さらに17カ所が準会員となって認定申請の準備をしている。

ランキング5位までは世界ジオパーク認定も受けた地域が並んだ。地形はもちろん、ガイドの見どころ解説や伝統芸能、ご当地食を盛り込んだ企画も多く、観光地としての魅力も増している。

東日本大震災を機に、地震や防災について学ぼうと訪れる人も増えている。今回はランク外だったが、準会員の三陸(青森、岩手、宮城の3県)を推す声もあった。「観光客も地元の人も楽しく、長続きする活動を目指す」(JGN)。地形を中心に、ひと味違った旅はいかがだろうか。

  ◇  ◇  ◇  

 調査の方法 日本ジオパーク委員会が認定した日本ジオパーク25カ所を中心に、認定を目指すネットワーク準会員の17カ所も加えた計42カ所が対象。地形の素晴らしさと保全体制、観光ルートや住民参加のもてなし、街づくり活動などの充実ぶりに注目しながら、一般の人でも気軽に訪れて楽しめるお勧めの場所を挙げてもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)

 石井孝之(JTBコーポレートセールス法人営業マネージャー)▽桑名美保(日本旅行広報室)▽小島禎(楽天トラベル地域振興事業グループリーダー)▽佐藤滉一(S.K.プロ代表)▽周藤利通(北海道地図ジオパーク推進室長)▽中野瑞枝(日本修学旅行協会編集部第一部長)▽藤田勝代(深田地質研究所主査研究員)▽藤原正美(近畿日本ツーリスト国内旅行部課長)▽目代邦康(自然保護助成基金主任研究員)▽矢島道子(東京医科歯科大学非常勤講師)▽渡辺綱男(自然環境研究センター上級研究員)▽渡辺真人(産業技術総合研究所地質標本館企画運営グループ長)

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