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本日入荷 おいしい話

素人でも分かる? 天然フグと養殖フグの違い

2013/3/1

築地市場で仲卸業者の店頭に並ぶトラフグ

 2月9日は何の日か? エンジンをかけるたび、何かしらの記念日を教えてくれる我が家のカーナビによれば、「漫画の日」である。手塚治虫の命日に由来するが、かなりのマニアでないとピンとこない。それに比べ「ふくの日」は分かりやすい。西日本では「福」に引っかけフグはフク。2=ふ、9=く、にちなんで下関ふく連盟が1980年に制定した。カーナビがなぜ、あえて分かりにくい「漫画の日」を選んだかは横におこう。

■天然フグの価格、養殖の2~3倍

 「ふくの日」の前後1週間、某大手フグ料理チェーンが「てっさ」ことふぐ刺しを1皿29円で提供した。同僚に話すとあっという間に盛り上がり、インターネットで検索すると会社からの最寄り店は徒歩10分。さっそく予約を入れた。

 最年少のM君は「ぐるなび」で予算1万円とされる寿司屋に2人で入り、出されるままに6万円以上食べても一向に腹が膨れなかったという大食漢。傾斜配分もついた割り勘となれば年長3人の割り勘負けは必至だが、1皿29円のてっさに専念してもらえば10皿食べても290円。「好きなだけ食べてくれ」。先輩風を吹かせながら意気揚々と出かけたのだった。

 1人は仕事が長引いたためスタートは3人。「とりあえず、てっさ8皿下さい」。クールなH君の注文に返ってきたのは店員の予期せぬ言葉だった。「1皿29円のてっさはお1人1皿までです。2皿目からは通常価格の980円になりますがよろしいですか?」。沈黙が漂った。

 考えてみれば当然だ。養殖フグの卸値を築地並みに1キロ3千円とすれば、29円は10グラム分。すしネタは1貫あたり15グラムなので、薄造りのてっさといえども10枚あれば50グラム以上にはなるだろう。国産よりも安い中国産を大量調達したとしても29円で食べ放題は考えにくい。

 当初の予定が狂った我々は、会合の趣旨を食べ放題から食べ比べに変えた。この店の天然フグは1皿2480円(この日は割引が適用されて1529円だった)と養殖の約2.5倍。29円の養殖フグによる節約分を使い、天然フグを1皿頼むことにした。日本で流通しているトラフグは大半が養殖。そもそも自分が天然を食べたことがあるのかさえ定かでない。間もなく皿が来た。

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