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xiangtao / PIXTA

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ものの言い方次第で、人に与える印象は大きく変わります。人にやる気や元気、勇気などを与える前向きな印象の「褒め言葉」も、使い方を間違えれば、意気消沈させたり憂うつな気持ちにさせたりと、後ろ向きの印象を相手に与えます。褒め方ひとつで気持ちはアップダウンするのです。

先日、ある場所で私は祝辞を述べました。スピーチを終え演壇からおりると、30歳ぐらいの男性が私に歩み寄り、「なかなかよかったです」と話しかけてきたのです。

その言葉は彼にとっては「褒め言葉」だったと思いますが、明らかに年下の人から「なかなかよかったです」と言われると、「上から目線」で無理やり言っている印象がぬぐいきれません。同年配の人から「なかなかよかったです」と言われても「社交辞令」のように受け取る人もいるでしょう。「褒められている」とは思えない人が多いのではありませんか?

私でしたら「感動しました」「素晴らしいスピーチを聴かせていただき、ありがとうございました」と素直に伝えます。あるいは「感動した」という気持ちをしっかりと伝えるために「心を打たれました」「心が揺さぶられました」と言うでしょう。

大げさだと思う人もいるかもしれませんね。でも、「褒め言葉」に照れは禁物です。「こんなことを言ったら引かれるかしら?」と思っても、照れは忘れて気の効いたひと言を褒め言葉に込めましょう。

初対面の相手を嫌みなく褒める言葉

エネルギッシュでパワフルな人に向かってこんな言葉をかける人がいます。「よく疲れませんね」と。これを相手の行動力を褒める言葉だと思うのは誤解です。言い方にもよりますが、ため息交じりに少々あきれ顔で「よく疲れませんね」と伝えたら「(やたらと)タフだ」「点数稼ぎだよ」というニュアンスも感じさせてしまうものです。褒めたつもりが「馬鹿にされた」と思われたら損です。

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