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湘南の生しらす、解禁 首都圏から日帰りで春の味

2017/3/21

 腰越漁港に戻ると、すでに何人かがしらすの初水揚げを待っていた。近隣の飲食店の人たちだという。初物の生しらすを仕入れ、店へと引き上げていく。

 この日の水揚げでは、さすがに直売所に生しらす並ばない。限られた生しらすは直営の食堂「しらすや」へと運ばれる。

しらすづくし定食

 午前11時の開店を前に、すでに店には行列ができていた。名前と人数を店頭のメモ用紙に書き込み、開店を待つ。

 この日は不漁だったこともあり、しらす丼はお休み。お目当てはしらすづくし定食だ。

 生しらすの小鉢とともに、豆腐にのった釜揚げしらす、しらすの佃煮、しらすのかき揚げと湘南しらすを使った料理がずらり並ぶ。

生しらす まずはそのまま

 捕れたての生しらすから味わう。まずは何もつけずに。つるんとして甘味を感じる。新鮮そのもののしらすだ。醤油をかけると、味が引き立つ。昼前と言うことで、白いご飯で食べたが、思わず日本酒がほしくなった。

 腰越漁港最寄りの江ノ電腰越駅までは、JR・小田急の藤沢駅から13分。下戸でなければ、電車で行くことをおすすめしたい。

しらすのかき揚げは塩で

 一方、ご飯にぴったりなのは佃煮とかき揚げ。しっかり味付けられた佃煮は、ご飯との相性抜群。そして天つゆではなく塩で食べるかき揚げもパンチの効いた味でご飯が進む。

 湘南しらすが味わえるのは腰越だけではない。観光地の江ノ島や鎌倉、葉山でも新鮮な生しらすを味わえる店がある。

山盛りの釜揚げしらす

 また、天候が悪く漁に出られない日や不漁の日ももちろんある。生しらすを味わうためには、事前のチェックが欠かせない。

 飲食店はじめ湘南しらすの情報は「湘南しらす情報局(http://sea.ap.teacup.com/sirasu/)」が随時集約、発信している。

海辺で味わう田子の浦漁港食堂の生しらす丼

 また、21日からは静岡県富士市の田子の浦漁港でもしらす漁が解禁になり、生しらすの販売が始まる。

 海辺でしらす丼が味わえることで知られる田子の浦漁協食堂も4月1日から営業を再開する。間近に見える富士山の眺めとのセットが田子の浦のセールスポイントだ。

田子の浦漁港食堂の赤富士丼 しらすのしょうゆ漬けと卵の黄身がポイント

 日々暖かさを感じられるようになるこれからの季節。海風もまた心地よくなる。潮の香りを満喫しながら、春の味・生しらすを味わってみてはいかがだろうか?

(渡辺智哉)

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