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World Food Watch

世界一牛肉を食べる国 ウルグアイの豪快サンドイッチ

2017/3/9

 肉食ブームが続いている。ネットには、何百グラムものステーキやローストビーフをてんこ盛りにした丼物などの写真があふれているが、そんな肉食ラバーたちがこぞってインスタグラムに上げそうなボリュームたっぷりの“肉食サンドイッチ”が南米にある。

 ウルグアイ名物の「チビート」だ。

ウルグアイのチビート風のハンバーガー。牛肉たっぷり!

 チビートとは、パンに牛ステーキのほか、ハム、ベーコン、モッツァレラチーズ、レタス、トマト、卵をはさみ、マヨネーズで味付けしたサンドイッチ。「諸説ありますが、今年はチビートが誕生してから90周年に当たると言われているんですよ」と説明してくれたのは、ウルグアイ大使館領事フェルナンド・ペレダさんだ。「多くの観光客が訪れる隣国アルゼンチンにもあるサンドイッチですが、発祥の地はウルグアイなんです」

 ペレダさんが教えてくれた言い伝えはこうだ。ある観光客が閉店間際のウルグアイのレストランを訪れ「サンドイッチをお願い」とオーダーした。店主は「もう料理は出せないよ」と言ったが、その客は重ねて「そこにつないである子山羊を料理してよ」と冗談めかしてリクエストしたという。そこで、店主がかわいそうに思って頭をひねり席に運んだのが、牛ステーキを使ったサンドイッチだった。客は「これは、“チビート”(子山羊の意味)サンドイッチね!」と大喜び。翌日からは「私にもチビートをくれ」という客がその店に殺到したのだそうだ。

ウルグアイのチビートには「皿盛りチビート」と呼ばれるものもあって、パンは使わず、チビートの具をフライドポテト、ポテトサラダなどと一緒に盛り合わせる。今やチビートに似たサンドイッチや皿盛り料理は南米各国にある。写真はチビート風のボリビア料理=PIXTA

 今では専門店もある全国的な名物料理で、パンを除くチビートの材料を、ポテトフライ、ポテトサラダなどと一緒に大皿に盛りつけた料理もチビートと呼ばれるなど、様々なバリエーションがあるそうだ。

ペレダさんによれば、ウルグアイには、日本の半分の広さの国土に1400万頭の肉牛がいるという。日本は300万頭に満たない

 ウルグアイの国土面積は日本の約半分、人口は約350万人と小さな国だ。「でも近年、ウルグアイは、国民1人当たりの牛肉消費量で世界一になったんですよ」(ペレダさん)と言うほど、赤身を中心に肉の消費量が多い。ウルグアイ人1人当たりの牛肉の平均年間消費量は約60キロ。日本人は同5.8キロ(農林水産省2015年度概算)だから、どんなに肉食ブームでも遠く及ばない。

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