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ほめまくる運転教習所のよさ

テレビの情報番組で「べたぼめする自動車運転教習所」が話題になっている。三重県伊勢市のその学校では、たとえば、若い女子教習生が「お粗末な脱輪」をしたときでさえこんなふうにほめるのだ。

先生「まあ、(コースから)落ちてしまったことは惜しかったんやけど、落ちたときにすぐ止まって、しかも(車を元に戻すため)バックするとき『後ろをまず確認します』言うてくれたやんか」

教習生「はい」

先生「あれ、すごく大事やと思うんや」

白ワイシャツにネクタイ姿の若い男の先生が笑顔で上手にほめている。そして教習生は先生の励ましを受けて、今度は車をバックさせるのだが……。

教習生「あ~、ポールにぶつかっちゃう、ギャー!(必死でブレーキを踏む、しかし衝撃)」

先生「(何事もなかったように穏やかにほほえんで)でも、ぶつかりそう思って止まってたやん」

教習生「え、ええ、そうでしたが……」

先生「よかった、よかった!」

教習生「はい?」

先生「ぶつかったらいかんからな(笑)。その前にちゃんと止まれてすごいやん!」

教習生「はい!(満面の笑み)」

上手にほめるのには「技」がいる

この教習所のホームページによれば、かつて校長がハワイで水上スキーを習う機会があり、地元インストラクターの「ほめちぎる指導法」に感銘を受けたことが「ほめの効用」を取り入れるきっかけになったという。「ほめちぎり作戦」は「吉」と出て、人口減少、車離れのご時世に、教習生の数は右肩上がりなのだそうだ。

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