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タレはかけるか付けるか? 水ギョウザの正しい食べ方

ギョウザ(4)

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NIKKEI STYLE

中国本来の水ギョウザに関するメールを紹介する。

ご意見 昨年、宇都宮に行ったとき、某有名店で焼きギョウザと水ギョウザを食べました。実は私、生まれて40年、水ギョウザというものをこのとき初めて食べたのでした。
 それまで水ギョウザとはスープ(味付)の中にギョウザが浮かんでいるものと思っていました。ところが、出てきた水ギョウザのスープには味がなくただのお湯。その中に浮かぶギョウザにも特に味がついているわけでもありません。
 そこで困ってしまい、回りを見渡しましたが運悪く水ギョウザを食べている人はいません。焼きギョウザのタレにつけて食べてみるとタレが薄まってしまうし、タレを入れている小皿があふれそうになります。仕方なく味のないギョウザを食べ終え、代金を払おうとしたそのとき、何気なくカウンター席を見ると、なんと水ギョウザの入ったドンブリに直接ギョウザのタレやラー油を入れて食べているではありませんか!
 あの丼に入った水ギョウザに味付けしようとすればかなり大量のタレやラー油が必要です。それなら最初からスープに味を付けておいたほうが簡単だと思います。
 そこで質問ですが、水ギョウザの正しい食べ方とはどんな食べ方ですか? そもそもギョウザの正しい食べ方などない? それなら正しくなくてもいいので、おいしい食べ方を教えて下さい(王将の餃子一筋さん)

確かに正しい水ギョウザの食べ方というのはないかもしれない。しかし、全世界の圧倒的多数の人々が食べている方法というのはあるであろう。私は、少なくともカウンターの人がやっていたような、湯とギョウザが入った丼に各種調味料を大量投入しギョウザスープに変容させるやり方は、地球規模で考えると絶対的に少数派であろうと思う。見てはいけないものを見てしまったかもよ。続いて関連メールを。

ご意見 西新宿から、現在は渋谷区本町(どっちみち最寄り駅は京王新線初台駅)に移転した「素多美納軒(スタミナけんと読みます)」でギョウザを頼むと、ゆでたやつを皿で出してくれます。この手に馴染みがないと、一瞬"皿に上げたワンタン"に見えます。
 聞きかじりですが、中国ではいわゆる焼きギョウザは、前日の残り物を皮に包んで焼いた家庭料理で、元々はお客さんに出したりメニューにしたりはしなかった、と。確か正式名称も違ったと思います。ギョウザと呼ばれるのは水ギョウザやらスープに泳いでるのやらだけ、と。
 じゃあこのゆでギョウザは、どれくらい正式なンでしょうか?(半ライス大盛りさん)

私の経験で言うと水ギョウザを頼んで出てくるのは(1)ゆで汁ごと丼で(2)ゆでたギョウザをあげて皿に盛って――の2種類であろう。どちらも備え付けの調味料を塩梅して好みのたれを作り、それをつけて食べるというのが標準であると思う。

ギョウザには「ゆで」のほかに「蒸し」というのもある。主用消費地である中国北部ではこのどちらかで食べるのが主流。そして残ったものは翌日焼く場合があるが、かつて中国、中でも旧満州で暮らしていた日本人が終戦とともに引き揚げてきて、焼くスタイルを持ち帰った。このとき現地の人がギョウザを食べながらニンニクをかじっているのを見て「ギョウザにはニンニク」という概念ができあがり、ギョウザの中にニンニクを入れ、さらにそれを焼くという日本式のギョウザが生まれた。

大阪の「珉珉」では「焼きギョウザ1人前」のことを「コーテルイーガー」と言う。

デスク質問 それ、どういう意味?

野瀬 多分「鍋貼一個(グオティエイーガ)」。鍋貼り付けギョウザ一個かな?

ご意見 当方の親戚に旧満州からの帰国組がいます。ここの一族のギョウザは当然、水ギョウザです。ただし、ニンニクは絶対に入れてはいけないそうです。
 大阪北部の某駅近くにある水ギョウザ専門の店、なぜか旧満州の都市名が店の名前。ここのギョウザにもニンニクは使われていなかったはず?
 もう一つ、中国人女性から聞いた話。もちろん水ギョウザか蒸しギョウザだそうですが、余ったときは翌日、焼きギョウザにするそうです。焼きギョウザを見ると余り物を食べさすのか?と言う気になるとの話でした(ナニワのオジンさん)

ということなのである。

ホワかワイか、重要な問題である。

ご意見 ギョウザと言えば「ゆずごしょう」!じゃなかですか! それもペースト状の緑色のゆずごしょうを醤油と酢を混ぜたものに加え、それにギョウザをつけて食べる。やっぱり博多じゃこれですばい。
 ちなみに私はいまはやりの「博多鉄鍋ギョウザ」ではなくて、皮が"ふにゃふにゃ"のギョウザが好きです。このあいだ天神のギョウザ屋台「味府」で汗かきながら食べてきました。個人的には世界で2番目に美味いと思っています。
 世界で一番美味いギョウザは「ホワイト餃子」ですが、その略称に地域差?があるようです。社会人になってから「ホワイト餃子」経験のある同僚・後輩らに聞くと略称は「ホワギョー」が多く、その気合いのない呼び方に憤りを感じていました。
 私達の間では「ワイギョー(!)」と呼び、学生時代の徹夜突入のスタミナ食でした。
 前回の立川の方と同様、この店も注文は3人で「焼き90(個)にビール3本ね」でしたね(福岡発鹿児島経由東京着30代男性さん)

「ホワイト餃子」は千葉県野田市に本店があるチェーン店。私の行動半径の中にこの店がないので、食べるときは冷凍もののお取り寄せである。

で、ホワギョーかワイギョーかという問題であるが、個人的にはどこかで決着をつけてもらいたい気分である。ホワギョー軍団とワイギョー軍団が「ホワイト餃子」の食べ比べで雌雄を決するところを見たいなあ。

おおそうじゃった、デスクの「新党・赤い恋人」はどんな動きをしているの? 亡命名古屋人さんが入党したらしいけど、活動内容は何? タバスコのらっぱ飲みとか? けがしたところに七味すり込むとか?

デスクたすきに白手袋で絶叫 みなさん! 私ども「新党・赤い恋人」は、当サイトにおける辛味に対する不当な扱いを撤廃すべく立ち上がりました。今の発言をお聞きになられましたでしょうか! タバスコは飲みものではありません! 七味唐辛子は塗り薬でもありません! 立派な調味料です。この不当な扱いを許していいのでしょうか!

みなさん! 私ども「新党・赤い恋人」が勝利した暁には、必ずや「赤い殺意」という不当な呼び名を正統なる「赤い恋人」と改め、調味料としての名誉を回復することをお約束いたします。肉豆腐には唐辛子、焼き鳥にも唐辛子、モツ焼きにも唐辛子です。ピザにタバスコ、パスタにもタバスコ、グラタンにもタバスコは欠かせません! 辛いからこそ麻婆豆腐は美味しいのです。

みなさん! 食を愛する1人でも多くの皆様に、私ども「新党・赤い恋人」をご支持いただき、辛味にあふれる幸せな日本を築き上げようではありませんか。「新党・赤い恋人」、「新党・赤い恋人」をよろしくお願い申し上げます!

野瀬 麦わら帽子と捕虫網、似合ってるね。

浜松ではギョウザを円形に盛る。しかし、博多の鉄鍋ギョウザは鍋は丸いのに配列は直線行列型である。ミルフォードさんからは「福島辺りでも円形の盛りつけをするのではないか」とのメールをいただいている。

ご意見 丸い配列は丸いフライパンで焼くからではないでしょうか。私のうちでは生まれたころからギョウザと言えば母の手作りでして、フライパンにぎっしり、いっぺんになるだけいっぱい焼けるように並べると、あの写真みたいにまあるくなります。逆に小さいころは真っすぐギョウザが不思議でなりませんでした(遠藤さん)

というご家庭もある。地域差もあろうが個人差もあるのか。私の家では丸いフライパンで焼いても直線行列型である。理由はギョウザはそういう焼き方をするもんだとどこかで思ってしまったから。

札幌のぺんぱらさんから、札幌名物スープカレーとギョウザが合体した物件の写真を送っていただいた。このようなものである。

同じものはできないが、似たやつを家で作って子供を驚かそう。

私には実感がなく、正体がつかみ切れていない「へぎそばのアサツキの玉」。これが最終メールか。

ご意見 超市民さんのおっしゃるノビルではなくまさしくアサツキです。夏になると家の軒先には枯草の束のようなものが吊るされます。その先はプクリと膨らんでいるのです。
 夏にそばやそうめんを食べるときには無造作にテーブルの上に枯草が置かれます。各自ヘチヘチむいて球根を取り出すのです。大きさはラッキョウと比べて二周り小さい程度です。
 そうめん汁につけて食べると生のニンニクをかじったときと同じ程(冬の長ネギの5倍程度)辛いです。食べた後、口の中はネギ臭く女子には不人気極まりないです。自分は30過ぎてからは欲望にまかせて食べていますが…。私は25歳になるまで恥ずかしながら枯れていないアサツキを見たことがありませんでした…アサツキは枯れているモノなんです!!
 なお、我が生家だけかもしれませんが、そうめんを食べるときは必ずアサツキ、サバ水煮缶が付け合せでした。ここら辺は新潟が「魚類缶消費日本一」であることと何か関係あるのかもしれませんね(長岡出身仙台市在住:nanaさん)

恥ずかしながら、私は枯れたアサツキを見たことがない。現時点で我が家近くのスーパーに並ぶアサツキは青々として瑞々しい。そして根っこには「プクリ」がない。同じ日本であろうか。

新潟が魚類缶消費日本一というのは、いずれ使えそうな指標である。

神田を歩いていたらガード下に飛騨の「鶏ちゃん焼き」の店ができていた。もちろん「漬物ステーキ」もある。完全岐阜系のメニューなのに、どういう訳か昼間はセルフのさぬきうどんの店になる。岐阜だの香川だのと忙しい。

近くには名古屋の世界の山ちゃんもいるし、神田辺りはにぎやかだなあ。

(特別編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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