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ピンクの「どんべり」も 新酒の季節、日本酒いろいろ

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NIKKEI STYLE

日本酒は今が新酒のシーズン。今年も多くの新酒が店頭に並び、各地で様々な日本酒を味わうイベントが開催されている。

最近では、アルコール度の低いものや発泡など、従来の日本酒の概念にとらわれないユニークな日本酒が数多く登場している。

そんな新世代日本酒として注目したいのが、青森県・八戸酒類の「三戸のどんべり 初恋風味」。ピンクの「どんべり」つまり「ピンどん」だ。

「三戸のどんべり」は、2016年で18年目を迎えた、季節限定のにごり酒。毎年11月から受注生産を開始し、地元では「冬の訪れを告げる風物詩」としても知られている。青森県内に限らず、首都圏でも販売され、西は広島まで出荷しているという。

そんな「三戸のどんべり」の派生商品が「ピンどん」。ピンクやロゼなどワインのような「どんべり」ができないものかと試行錯誤、約3年前、製品化に成功した。

「どんべり」に着色料を加えればピンクにすることも可能だが、米、米こうじ、水以外の原料を使うと純米酒ではなくなってしまう。日本酒をベースに加工を加えた「リキュール類」になるのだ。

八戸酒類では、純米酒にこだわった。日本酒の伝統的な製法を維持しながら、ピンク色を出すのに努力を重ねたという。

製品化のカギになったのは赤色酵母。赤い色の酵母を使うことによってにごり酒を美しいピンク色にし、出荷後もその色合いを安定的に維持できるようになったという。

アルコール度数が低く、酸味も強いことから「初恋風味」というネーミングを採用した。現在は青森県内の限定品だが、八戸酒類の通信販売で取り寄せることができる。

ピンクの次は真っ白な日本酒。静岡県・富士高砂酒造の「ヨーグルト酒」だ。

富士高砂酒造のある富士宮市は、富士山の雪解け水を水源とする湧き水が豊富な町。静岡県内でも有数の酒どころだ。また、市内には観光地としても知られる朝霧高原を有する。

そんな富士宮の名物をあわせたのが、白い「ヨーグルト酒」だ。

地産地消をコンセプトに、自社の日本酒といでぼくのヨーグルトをブレンドして新感覚のリキュールを造り上げた。

日本酒の味わいとヨーグルトがどれほど相性がいいのか、飲んでみるまでは懐疑的だったが、口に含んでみると、見事なまでのマリアージュ。ヨーグルトの酸味が日本酒をマイルドに包み込む。口あたりが良く、アルコール度数も低いので、ついつい飲み過ぎてしまう。

ご存じの通り、富士宮はやきそばの町でもある。富士高砂酒造では「やきそばによく合う日本酒」として「やきそばだいびんじょう」も造っている。富士宮やきそば学会とのコラボレーションから生まれた酒だが「やきそば人気に便乗した」とのコンセプトによるネーミングが、ダジャレで知名度を上げた富士宮らしい。

富士高砂酒造では、毎年1月に「蔵開き」を開催。蔵を一般に開放し、新酒などをふるまうイベントを開催している。今年も15日に開催され、蔵は多くの人で賑わった。

都内でもイベントが開催された。12、13日、新橋にある鳥取県と岡山県の合同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で開かれたのは「備前焼で愉しむ雄町米の地酒場(バー)」だ。

雄町米は、数多くの酒米の交配に使われた品質の高い酒米。山田錦や五百万石も雄町米をルーツに持つ。しかし、原種の雄町米は栽培が難しいことから生産量が少なく「幻の酒米」と呼ばれている。

原産は岡山県で、現在も主に、雨が少なく、気候が穏やかな岡山県内で生産されている。その雄町米で醸造した日本酒を、岡山を代表する陶器・備前焼で愉しもうというのが、今回のイベントだ。

釉薬を使わない備前焼は、冷たい物は冷たいままに、温かい物は温かいままに保つ性質があるという。

会場は多くの来場者でにぎわい、宮下酒造の「極聖」や室町酒造の「左近」などの雄町米で造った酒を、備前・日生の味、蒸し牡蠣などをつまみながら楽しんだ。

ほかにもナショナルブランド、地酒を問わず、多くの新コンセプトの日本酒が店頭に並び、新酒を愉しむイベントも各地で目白押しだ。日本酒そのものの味はもちろん、飲み方次第で、新しい日本酒の魅力に出合えるはず。

せっかくの新酒のシーズン。酒好きはもちろん「日本酒はちょっと苦手」という向きも、この機会に日本酒を味わってみてはいかがだろうか。

(渡辺智哉)

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