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英語教えながら経営も 「お母さん先生」働き方多様に ECCジュニア ホームティーチャー2人と本部スタッフ

2016/12/7

教室を運営する楽しさも多く、働く意欲につながる

 地域で子どもたちに英語を教えるECCジュニアのホームティーチャー(HT)は37年の歴史がある。自宅でゆったりとした雰囲気の中で教えるイメージが強いが、テナントなどで大きな教室を構えて取り組む女性も増えてきた。ホームティーチャーを事業として捉え、教育者だけでなく経営者としても活躍する田中三花さん、大木幸子さんに実際の働き方を、ECCジュニア事業部の吉村友里さんにサポート体制などを聞いた。

保護者の英語熱高まる 教材とHTがフォロー

 ――ホームティーチャーを始めたきっかけは何でしょう。

ECCジュニア・ホームティーチャーの大木幸子さん

 大木 高校生の時にECC外語学院に通っていて楽しかった印象がありました。今住んでいる街に引っ越した際、ホームティーチャー募集の広告を見て「自分もできないかな」と応募しました。

 田中 私は子どもが小さい時、自宅で幼児向けに英語を教えていました。物足りないと思っていましたが、新聞でHT募集の広告を見て「これは」と感じたのがきっかけです。

 ――最近の英語教育の現状をどう捉えていますか。

 田中 小学校に外国語活動が導入されたことで、確実に変わったと思います。英語に親しむ子どもが増えてとても良いことだと思いますが、さらにもう一歩進んでほしいです。私たち民間の先生が手助けできる部分も大きいのでは、と気を引き締めています。

 大木 保護者の英語に対する意識が「子どもに英語を習わせたいな」という憧れだったのが、「絶対必要なんだ」というものに変わってきました。大学受験の変革なども控え、「使える英語」が今まで以上に必要となると感じているようです。

 吉村 確かに保護者の英語の教育熱が高まっているようです。本物の英語力をつけさせたい、留学をさせたいなど、目標やビジョンをはっきり伝える方が増えています。

 ――ECCジュニアでHTは教材やカリキュラムをどう使うのですか。

ECCジュニア・ホームティーチャーの田中三花さん

 吉村 ECCは独自の教育研究所を持っていて、10年先、20年先の時代の流れも見据えて教材を作っています。先生・生徒にとって使いやすいか、英語力がつくかを調べるためパイロットクラスを設け、ECCジュニアに通っていない子どもたちに参加してもらって教材や教え方を継続的に検証しています。日本全国の教室でHTが、同じ教材、同じカリキュラムで教えています。

 田中 ECCジュニアの教材はとても気に入っています。英語は子ども時代の最初の出合いが大切です。この教材は日常で使う表現や単語がゲームや遊びを通じて、楽しく身につくようにできています。

 大木 楽しいレッスンが通年でできるのは強みですね。子どもは無限の可能性を持っていて、例えば大量筆写や多読のカリキュラムもあるのですが、子どもたちはへこたれるどころか「もう終わりなの?」と聞くくらい集中して取り組んでいます。

 田中 子どもとは最初に楽しんでもらって信頼関係を築きます。それから訓練や反復学習に入るのですが、「分かって楽しい」という経験があると、子どもはそれに耐えてどんどん伸びていきます。

 吉村 できるという感覚を持たせることを重視していて、英語をスムーズに習得できる教材です。そして、HTの存在があるからこそ、生きる教材です。

教え方や運営の悩み 本部の充実サポート

 ――HTの研修制度はどうですか。

ECCジュニア事業部の吉村友里さん

 吉村 教室開講後、毎年2回、英語教育の研修を必ず受けてもらっています。教材の内容や指導法などを知ってもらうのはもちろんですが、HT自身の英語力をどう高めるかといった情報を共有したり、近年の英語教育に関する状況なども伝えます。また、開講前のHTには、子どもの発達特性など基本的な接し方も学んでもらいます。ベテランのHTでも、日々の教室での教え方といった悩みが出てきます。ECCは地域ごとに地区センターを設置しています。担当スタッフを置いて、HTから電話などで随時相談してもらっています。

 田中 研修やサポートがしっかりしていて、とてもありがたいです。HTは1人でする仕事なので、独りよがりになってしまっていないか、と不安になります。センターに相談できる、というのはとてもうれしいです。また研修では、実際の授業のデモンストレーションをします。30~40人のHTが集まるので、とても緊張しますが、実際の授業に向けて貴重な経験になります。他のHTのデモンストレーションを見て、「こうすればいいのか」ととても勉強になります。

 大木 田中先生もおっしゃったように、色々なHTの教え方を勉強できるのがとても参考になります。それと、保護者の方々とのパイプの作り方というか、付き合い方についても教わる点が多いです。英語教育に関する情報を求める保護者が増えている中で、適切な情報を研修で教えてもらっています。心理カウンセラーの研修もあって、人との接し方も学ぶことができます。

 ――テナントでの教室運営だと経営的な視点も必要ですが、どう身につけたのでしょう。

 大木 私は去年まで15年間、マンションの集会所などを3カ所借りて教室を開いていました。去年6月にテナントを借りて教室を開いたのですが、視認性が違うというか、教室をオープンしたことで幅広い人に知ってもらえるようになりました。またスタッフを雇って、生徒募集などの対応を任せるようにしました。こうした運営上のノウハウは、自然に身についたと思います。私にとってはテナントで教室を開いたことは、生徒が真剣に学びにくる環境を整えることができた、という意味が大きいです。

 田中 私も最初は自宅で空いた時間に教室を開く、お母さん先生でした。25人くらいで始めて、40人、60人と年々増えて自宅では手狭になって、自分で税務署に出向いたりしてテナントの場所を自力で探しました。やはり自宅を出ると、意識が変わります。家事の合間にやるというより、フルタイムできっちり働く仕事と思うようになりました。生徒も一気に100人を超え、生徒も保護者も「学びに来ている」「塾に来ている」という感じで真剣です。

 吉村 ECCジュニアの中でも、かつては戸建ての自宅で開講するHTが多かったのですが、ここ10年くらいはテナントや貸会場で開講する方が増えています。HTは個人事業主なので、レッスンもして運営もして、という働き方になります。運営についての研修は年に2、3回受けてもらいます。HTのライフスタイルは様々なので、自宅でアットホームに教えたいという人もいれば、大手のスクールに近い形で展開したいという方もいます。それぞれに合わせてサポートできるよう、努力しています。

やりがい大きい仕事 不安乗り越え一歩を

 ――今後のご自身の教室運営についてと、HTを考える人へのアドバイスをお願いします。

 田中 毎年新しいことに挑戦したいです。例えば今年はタブレット端末とテレビを使うデジタル・スタディコースを始めています。また生徒たちが将来、講師として教室を手伝いたいと思えるような魅力的な教室運営をしたいです。HTを目指す方への助言としては、自分のライフスタイルに合わせてできるのがHTの良い点です。どんなやり方にせよ、子どもに関われる本当にやりがいのある仕事だと伝えたいです。

 大木 教室で一番大切にしているのは、生徒を観察することです。ちょっと暗い表情をしている子がいたときも、レッスンが終わったときに笑顔になれるといいなと思っています。子どもが育つ地域で、親以外の大人が味方でいてくれると思える場所にしたいです。HTを目指す際には、「自分でもできるかな」と不安があると思いますが、ECCジュニアのサポート体制はしっかりしているので、ポジティブな気持ちで一歩踏み出してほしいです。

ECCジュニアのホームティーチャーとは
ECCジュニアは37年の歴史を持つ全国展開の子ども英会話・学力養成教室。その顔であるホームティーチャーは、自宅や貸会場・テナントで、地域の子どもたちに英語や国語、算数などを教え、教室を運営している。短大卒程度の基礎的な学力があれば、特別な資格は必要なく、指導・研修により、未経験でもスタートできる。働く曜日や時間、場所を選べるので、家庭との両立など自分らしい働き方も実現しやすい。
http://www.eccjr.com/

[2016年11月28日公開の丸の内キャリア塾を再構成] 丸の内キャリア塾とは、キャリアデザインを考える女性のための実践的学習講座です。毎回、キャリアやライフプランに必要な考え方と行動について多面的に特集しています。Facebookページは https://www.facebook.com/marunouchi Twitterアカウントは https://twitter.com/_marunouchi_

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