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トルコのジャンボな鯖サンド 半身をバゲットで大胆に

珍パン迷パンご当地パン(8)

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NIKKEI STYLE

先だって函館へ行った折に、とある店のメニューの一部を撮影しておいた。繁盛していた。食べようかとも思ったが、なにしろ「味噌カレー牛乳納豆ラーメンバター添え」を食う時間が迫っていたので断念した。だんねんでした。

デスク無言でため息 ……。

なにか?

ご意見 函館市内には「ラッキーピエロ」というハンバーガー屋さんが何軒かありまして、ここはウマイので人気があります。このお店には普通のハンバーガーの他に中華風とかイカのハンバーガーもあります。
 で、先程ここのWEBを見たところ、ジンギスカンバーガーを発見。
 ワタクシ、ジンギスカンも大好物なのですが、「函館に行きたしと思へども函館はあまりにも遠し」でございます(みなみ@神奈川さん)

私が小浜で食べたものではない本場の鯖サンド。

ご意見 トルコはイスタンブールあたりには鯖サンドがあるそうですね。炭火で焼いた鯖と野菜を挟んである。船着き場に小舟を寄せて鯖を焼き、なんと半身を生玉ネギの輪切りなんかとともに、大きめのコッペパンくらいのバゲットに挟んでくれるらしい。
 巨大で食べきれない人続出。塩気に耐えかねる人もいるらしいが、基本的には日本人好み。ところが、これが歴史的景観を損ねるとして絶滅の危機に瀕しているそうな。なんか、どこの国でも似たようなことが起きるものですね(ちろこ@札幌在住%和歌山出身さん)
ご意見 パンの話題といえば、鯖パンが出てきたところで、イスタンブールの鯖パンの話が出るかと期待したのですが、出てきませんでした。トルコに行った日本人なら必ず知ってるパンです。
 ところで最近ある本を読んでいたら、関東と関西で魚屋の魚の並べ方が違う、という話が書いてありました。縦と横。しかもその境界線が関ケ原だそうです(ちどりのおっとさん)

鯖サンドである。鯖の半身を食べろと言われると覚悟がいるが、私は鯖が好きなのでかなり頑張れるかも。

鯖の竜田揚げをサンドにすると美味いかなあ。オニオンスライスと一緒に。マヨなんかつけずに。

ああ、美味いかも。やってみようか。

デスクわくわく やってみましょう! 僕も鯖大好き。塩鯖サンドがいいなぁ。

ところで、鮮魚店での魚の置き方の違いは気になるなあ。

本当かなあ。

がんづき。

ご意見 さて、がんづきが登場しましたね。嬉しい限りでございます。岩手ではフツーにパン屋やスーパーで売っているまことポピュラーな食べ物であります。見た目は蒸しパンですが、玉砂糖という粒子の粗い砂糖を使って、さらに重曹+ベーキングパウダーの合わせ技によるしっとり、もっちりした食感は蒸しパンとは似て非なるものであります。
 隠し味に醤油なんかが入っていることも。現在は仙台在住ですが、たまに見かけて食してみると、これはがんづきではない、蒸しパンである、ということがしばしば(菊池さん)

メールを読んでいるとある方は蒸しパンであると言い、別の方は蒸しパンに見えるが違うものであるとおっしゃる。非がんづき地域に生きる私にはもうひとつ像が結ばない。

ご意見 がんづきは新潟にも普通に売っていましたが何か? 黒糖のやつです。黒ゴマものっていました。ヤマザキ製だったと記憶しています。今は黒糖フークレエとかいう名前になっているようですね。フークレエの意味が分かりません。しかもゴマないし(きぬこん@東京都さん)

黒糖を使っているのであれば、醤油の隠し味ということはあるまい。名前は同じでも東北各地で内容が違うのであろうか。

ここでデスク乱入 山崎製パンのホームページによりますと「和菓子」のジャンルで黒糖フークレエが紹介されています。「黒糖風味のもっちり蒸しパン」ということです。

ご意見 太平洋側のがんづきほど、土地でメジャーではありませんが、奥羽山脈を越えた私の郷里・山形市では「麩もち」という名前でおいている店が何軒かあります。
 クルミの入った黒糖味の蒸し菓子で、蒸しパンよりももっちりとした感じ。おそらく同じようなものだと思います。ほかの土地では麩もちというと、あんこの入った麩饅頭を指すようですが、山形では全く別物ですので、ご注意ください(あがきた@新潟さん)

黒糖フークレエになったかと思えば「麩餅」になったりするからますますわからない。では、なぜ「がんづき」というのだろう。ちろこさんのメールにヒントがあった。

ご意見 和菓子で雁月(がんづき)って言うと、ういろうみたいな蒸しものをいいますね。どちらも蒸したもので三角に切ってあるから「がんづき」? 写真は札幌市民生協で売ってた「黒糖ふかし」←商品名です。白いバージョンもあってそれは「白ふかし」。

名前からすると「黒糖ふかし」もがんづきの一種のようである。

ますますますますわからない。

デスクうむむ 和菓子で蒸しものとするとちろこさん説と山崎製パン情報とを比較検討すると黒糖フークレエ≒がんづきという考え方もできると思います。製法は蒸しパンであるが、パンではなく菓子である。これが黒糖フークレエ≒がんづき?

ここでベトナムへ飛ぶ。

ご意見 パンといえば、ベトナムは戦前、フランスの植民地だったために、いまだにフランスパンが残っていて、街角の屋台で売られています… フランスパンも毎朝、街角の屋台でオーダーメイドのサンドイッチにして買うことができますが、その具がけっこうすごいのです。
 脂身たっぷりのチャーシューを頂点に、ケーシング入りの魚肉ソーセージのようなもの、カメムシのような匂いのする香菜など、客の注文に応じて具を入れてくれるのですが、できあがった代物は、とてもとてもフランスの香りなど感じさせてくれるものではありません。
 しかし、フランスパンという植民地時代のいいところだけ残して自由自在にベトナム色に染めていく、というのはある意味「和魂洋才」ならぬ「ベト魂仏才」とでも言うべき長所なのかもしれませんね(みんみん♂さん)

カメムシのようなにおいのする香菜というのはコリアンダーであろう。これが入るといやでもアジアになる。女性誌が風景の一部を切り取って「プチ・パリ」と歌い上げてもアジアであることにかわりはない。というみんみんさんのメールでした。

で、日本のパンに話を戻すと、なぜこのように様々なパンがあり、かつ次から次に意表をつくようなものが誕生しているのか。それは日本におけるパンの成り立ちや食べ物の中の位置付けによるものではないか。

ご意見 ボン・オオハシが出たので、ちょっと。ここのパンは生地に小麦粉を使用していません。なんと、米粉を使用しています。ま、うちの関連会社でも、米粉でビスケットや素麺を作って売っていましたから余り驚かないですが。
「焼きソバパン」がありますが、その延長線上にやはりありました「焼きうどんパン」が。これも自然な流れですかね。
 日本人にとってパンとは、やはり永遠の菓子パンである「あんパン」から脱却できていないような。だって、あんパンと発想が同じですから。つまりパン生地でアンコ包んだように全ての食材を生地で包んだ物として調理パンが成り立っているのです。
 生地に入れるといえば「味噌や醤油」をパン生地に入れたものが存在します。何でも入れればいいやと言う問題ではない気がしますが、でも試してみたら美味かったからこれは売れる、そんなところから色々なパンが出てくるのでしょうね(島野さん)

おそらくこのようなことなのであろう。「あんパン」はイーストを用いず、酒種(麹)を使うというきわめて日本的なパンであり、あんこを包むということで、その後の日本的な菓子パン・調理パンの路線を決めてしまった。そう考えるとわかってくることが多い。島野説に賛成。

デスクはてな では、あんバターロールはどういった路線なんでしょうか?

高カロリー路線でしょ。

パンに関しては特段のVOTE項目が浮かばなかったので何もしない。このままほったらかし。

次回からは「冷たいうどん・そば」をやる。冷やし中華(冷やしラーメン、冷風めん、冷めん)はやっているので基本的に除外。冷たい日本そば、うどんに焦点を当てたい。大阪で「冷やしたぬき」を注文すると何が出てくる? 山形に砂ズリ(砂肝)を使った冷たいそばはない? ざるそばのつゆにウズラの卵が入るのはどこ? 

まあ、そんなことを語り合いたいと思う。

(特任編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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