安くてうまい「貧乏パン」 パンのみみ? ヤマザキ?
珍パン迷パンご当地パン(7)
今週もパンに関するメールを多数いただいている。まずはこのメールから。
京都駅にも漬物パン出現。伊勢から近鉄電車に乗ってやってきたのか。しば漬けというところが京都である。
では同じ近鉄つながりで奈良に奈良漬パンがあってもおかしくはないが、あっても果たして買う人がいるかどうか。
のべさん、キトラと高松塚の壁画よろしくお願いします。講演やシンポにおいでの節はお寄りください。
初出のパン。
そのクリームというのが、駄菓子屋さんのプラスチックの小さいカップに入っていて、10円くらいで売っている、ヨーグルトという名前のあま~いクリーム、あの木でできたアイスのものよりさらに小さいスプーンで食べるあれですよ、あんな感じ。
で、どこが「リンゴ」かというと、子供のころからさっぱりわかりませんでした(いまだにわかりません)。確か九州地方では有名なイケダパンでも製造されていたはずです(名古屋在住、宮崎出身の野崎38歳さん)
おぼろげながらリンゴパンの姿が脳裏に浮かぶ。透明な包装フィルムに真っ赤な字で「リンゴパン」と書いてはいなかったか。しかもリンゴの絵も描かれていたのではなかったか。あれは九州限定?
デスクううむ 多分。僕、知らないから。
ところでこれは商品名ではあるまい。
貧乏パンの本名はなんというのだろうか。学生時代の私にとって貧乏パンは食パンの耳で、パンの耳を揚げて砂糖をまぶしたものは子供のころ大変豪華なおやつであった。
最近の子供はぜいたくなので、今度「フライド・イヤーズ・オブ・ブレッド」を作って食べさせてみよう。
デスクはてな 英語でパンの耳は「crust」だそうです。ただし、あんまり「食パン」は食べないから、そもそも「パンの耳」という概念がないみたい。外国人は。
次のパンなどはさすがに愛媛。
コンビニで購入した「白いサイダー」。まだ飲んでないので味がわかりません。
松山市内には鍋焼きうどん専門店があるよう。煮込むわけでもなく上や特上があるわけでもなく、器としてアルミ製の鍋で食べさせている印象。サイドメニューはおいなりさん。入ったお店では醤油飯ものり巻きも白飯もなく、うどんも「鍋焼きうどん460円」のみでした(kazusuketさん)
小魚の骨まで使った骨太の揚げ物「じゃこ天」。それがマヨにまみれてパンに挟まれている。しかも喫茶店メニュー。コーヒーと合うのかどうか。やっぱりビールの友かもね。
愛媛の皆さんに教えていただきたい。松山には、あるいは愛媛県各地には特に煮込んだりはせず、器がアルミの鍋であるというだけの鍋焼きうどんがぞろぞろあるのですか? 鍋に入ってはいるけど、中身は普通のきつねうどんとかだったら、少しユルくないですか?
私はこのようにユルい物件が好きである。もし、愛媛各地にアルミ鍋うどんが点在するなら食べに行きたいものである。
沖縄のご当地パン。
紅いも。表面は黄色。割ると鮮やかな紫色。
タクアンにマヨネーズを添えてパンで挟んだ物件。内心、行く末を心配していたのだが、そうかやはり姿を消したか。写真で生前のお姿を確認できたのはうれしい限りである。
(特任編集委員 野瀬泰申)
[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]
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