親子争いを乗り越え 大塚家具は脱皮できるのか?
早稲田大学ビジネススクール今村英明客員教授の「無常経営」(5)
2015年初め、インテリア家具小売大手の大塚家具では、創業者で最大株主の一人である大塚勝久氏と、その長女で後継社長の大塚久美子氏(以下久美子社長)との間で、経営方針と経営権の掌握を巡って深刻な対立が表面化した。株主総会では、親族、株主、幹部社員を巻き込んで激しいプロクシー・ファイト(委任状争奪戦)が展開され、メディアでも大々的にカバーされた。結局、久美子社長側が勝利して、騒動は一応の決着を見た。