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ソース、からし、酢醤油…肉まん、豚まんに何つける?

中華まん(1)

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NIKKEI STYLE

新たなるテーマ「中華まん」である。最初にお断りしなければならない。メールが多い。ものすごくうれしい。が、ほんの一部しか紹介できない。立ち食いおでんや大阪の回転中華、甘い醤油の謎など大半は次回に持ち越し。申し訳ない。

ご意見 ソースです。何もつけないか中濃ソース。ウスターじゃないです。ソースって、油ものや小麦粉系にあうじゃないですか。中濃だから、そんなに皮にしみ込まないし。
 っで、餃子もシュウマイもソースでいただきます。……社会に出てから他人に白い目でみられても、子供たちに否定されても「I Love ソース」です(りこさん)

りこさんからのメールのsubjectは「肉まん」となっています。しかもソースは中濃です。お住まいが書いてありませんが、これで関東の方と推測できます。お肉問題でも出てきましたが「肉まん」「豚まん」という呼び方の違いそのものが「肉といえば豚か牛か」という認識を反映しています。

りこさんは「他人」や「子供たち」に白い目でみられているようだから少数派なのだろう。ソースといえば「カレーにソース」の関西だが、彼の地ではどうなっているのだろうか。

ご意見 「豚まん」には何も付けない。もし付けるならやはり辛子です。「豚まん」と言えばかなり前、遠縁に当たるアメリカはカリフォルニアのサクラメントに在住している日系アメリカ人宅に居候した折に食べた「豚まん」はいわゆる「カレーパン」風のパンで蒸しパンではなかった。「これ何?」と聞いて、こんな物知らないのか? と言われた(ナニワのオジンさん)
ご意見 関西の主流は「551蓬莱」でしょう。あれは臭うで、ほんま。阪急(十三駅が一番ヤバい)に乗り、車両に1人でも購入者がいると、「あっ、551買うてる人がおる!誰やっ!」とわかるくらいの臭いを放っている。名称はご存知のように「豚まん」。購入すると付いてくるものは辛子。スーパーでも売られていますが、ちゃんと辛子が付属してます。ほかのメーカーから出されている豚まんにも辛子が付いてくる。やから全国的に当然のものやと思っとった(YUKESさん)
ご意見 中華まんというより、「豚まん」ということで私の考えです……「辛子」+「醤油」で決まりでしょう。辛子だけでもおいしいけど、醤油へ混ぜ込むとよりおいしくなりますよ。でも、それを「豚まんの中へ入れる」ということは私はやらないです。そんなことしたら、いつ何時したたり落ちてくるかわからないですから(明渡@奈良県さん)
ご意見 この話題なら、551の豚まんと神戸中華街で有名な、いわゆる「中華ハンバーガー」とは是非とも押さえておくべきでしょうね。それと、大阪のスーパーで肉まんを見てください。5個入りとかで売っているやつです。必ず辛子が入っています。つまり強制です。それ以外の選択肢はありえないのです(和歌山県在住あきたけんじんさん)

はい、関西は辛子で決まりのようです。でも私は酢醤油です。大阪に単身赴任していたとき、よく神戸に中華料理を食べに行きました。そして必ず豚まんを買ってきて冷凍しておりました。付属の辛子は無視です。食べたくなったらチンして酢醤油をびたびたに吸わせて食べておりました。関西の人がどうして酢醤油で豚まんを食べないのかわかりません。タイガースが優勝するとどうして道頓堀川に飛び込まなければいけないのかという問題と同じくらいわかりません。

中京地区はどうか。

ご意見 名古屋地域はおそらく辛子をつけています(はず)。なぜなら、コンビニへ行くと「辛子をつけますか?」と聞かれることがあるからです。ただ、いつも聞かれるわけではなく、「たまに」聞かれるからです。だから、バイトさんの嗜好なのかと思います。酢醤油で食べる人も聞いたことあるし、辛子醤油で食べる人も聞いたことあるので、これまでのような「名古屋流」の食べ方はなさそう(間もなく、社会人2年生さん)

名古屋流がない? それ、寂しいです。なにかあってほしいような……。

ご意見 肉まんにつけるのは和辛子とソースです。うちの実家(三重)ではこれが当たり前でした。ちなみに島根で生まれて大阪で育った夫は辛子のみです。そういえば、ソースと辛子の組合せは肉まんのときだけかもです。
 ご当地肉まん、というわけではないですが肉まん・あんまんといえば井村屋です。中村屋や551など問題ではありません。私にとっての肉まんは井村屋。地元ですから。
 ところで、肉まんをすき焼きに入れる地方があると、昔テレビかラジオで聞いたことがあるんですけど、本当でしょうか(こばばさん)

辛子とソースです。酢醤油ではありません。酢醤油がおいしいんだってば。井村屋の肉まんにも合うんだってば。

さて、肉まんをすき焼きに入れる地方というのは実在するのでしょうか。どうしてそんなことをしなくてはいけないんでしょうか。悩みでもあるのでしょうか。なぜ酢醤油で食べないんでしょうか。この件に関する情報をお持ちの方は特急でお知らせください。本当ならすごいぞ。

ほかの地域ではどうだろう。

ご意見 肉まんなどのしょっぱい系には「酢醤油辛子」「辛子」だけど最近は「香醋(こうず)」。コンビニでは「辛子か酢醤油どちらにしますか?」と聞かれます。前にTVでラーメンかうどんか、とにかく汁物に饅頭を入れて食べるところがあると聞いたが詳細を忘れてしまった(HAMAN@広島さん)

広島は酢醤油と辛子が混在しています。酢醤油文化圏に近づいてきました。で、テレビだか何だか情報で「汁物に饅頭を入れる地域」が登場しました。こばばさんの肉まんのすき焼きといい、世の中では一体何が起きているのでしょうか。

実は森鴎外は饅頭茶漬を食べていました。「鴎外の好物は饅頭茶漬であった。ごはんの上にアンコ入りの饅頭を割ってのせ、煎茶をかけて食べた」(嵐山光三郎『文人悪食』)

私、こっちの方への関心がぼこぼこと高まってまいりました。

ご意見 高知ではコンビニなどで「肉まん」が売られだす前は、地元の「味デパの豚まん」が有名でした。必ず練り辛子とウスターソースが添えられてました。ということは、高知は「大阪風」ということになるでしょうか。現在、コンビニでは肉まんには辛子と酢醤油のチョイスを迫られます……それと、青森の話題が出てたので思い出しましたが、30年程前、知人が青森県の友人に高知名産の「うるめ鰯の丸干し」の最高級品を送りました。程なくお礼の電話がかかってきましたが、奥歯に物が挟まったような言い方なのでよくよく尋ねると、丸干しを水に戻して煮て食べたとのこと。それではおいしくなかったでしょう。高知では干物を水で戻して食べる習慣がないので(出汁はとりますが…)「食の方言」を身近に感じた最初の経験でした(高知の恒石さん)

棒ダラをそのまま焼いて「固くて食えん」と怒っていた人がいましたが、30年前とは言え干物を水で戻して煮る文化圏とそうでない文化圏に分かれていたというのは面白いですね。今はもうそんな違いは薄まっているとは思いますが。

九州方面。

ご意見 私の出身地長崎では、肉まんには酢醤油と辛子でした。個人的には、饅頭の薄皮をむいて先に食べ、その後半分に割り酢醤油と辛子をつけて食べる方法が好きなのですが、貧相にみられるので人前ではやりません(沖縄チャンポンさん)

私はまず酢醤油がなみなみと入った皿に豚まんをつけます。薄皮が邪魔して酢醤油は染みません。ですがそのまま一口食べます。すると薄皮バリアは簡単に突破され「あん」が露出します。自分の歯並びの形に食いちぎられた部分を酢醤油にぐおーんと押しつけ、じゅばばばと酢醤油を吸わせて、あむーっと食べ進むのです。これって貧相?

ご意見 私が住んでいた北九州市では豚まんには「タレ」がついていました。私は全然気にもせず、その納豆についてるようなタレをつけていたのですが、大阪に来て辛子がついててビックリしました。この話を大阪にいるまわりの友達に言ってもダレも信じてくれません。確かにタレだったのです。皆、「醤油やったらわかるけど~」などと言うのですが、マジでタレなんです! 北九州の門司区だけなのか、福岡がそうなのかは定かではありませんが、やっと長年の疑問が晴れそうなのでゼヒ調べて頂きたくお願い致します(ジョンさん)

ギョウザのたれみたいなものですか? 私はそれこそ酢醤油ではないかと思いますが、そうでない方が面白いですね。北九州は豚まんをギョウザのタレで食べるとか、北九州とその周辺には豚まん専用のタレがある、とか。

ここでデスク乱入 ところで、作っている人は何をつけてもらいたいと思っているのでしょうか。大阪は辛子みたいですが、ほかの所は? 全国で売っているメーカーは「九州はこれで、関東はあれ」とか考えているのでしょうか。そもそも味付けは一緒なのか……。聞いてみようかなあ。

新たなターゲットが出現した。

ご意見 私の中でいまだに解けない疑問。それは「カツライス」なのです。私が子供のころ松江のレストランでカツライスを食べると、楕円形のカレー皿にライスが盛り付けてあり、ライスの上に庖丁を入れたロースカツがのっていました。カツの上にはケチャップ(もしくはデミグラスソース?)……ライスの上にキャベツの千切りか福神漬けのようなものがのっていたようです。イメージとしてはトルコライスのライスの部分が白ごはんという感じ……東京に来て「カツライス」というと、「カツとライス(の別盛り)」と認識されてしまい、私の知っているカツライスはその存在を信じてもらえません。どうか、ぜひぜひ、私と同じカツライスを記憶している人を探していただけませんか(モモちゃん)
ご意見 新潟県長岡市の「小松パーラー」という洋食屋に「洋風カツ丼」があります。平たいお皿にご飯、その上にやや薄くたたいて揚げたカツに酸味を軽くきかせたドミグラスソースをかけたモノ。ゆでたキャベツを添えれば加古川のかつめしとそっくりになると思います。加古川は箸で長岡はフォークですが(kazusuketさん)

モモちゃん、いかがだろうか。写真の物件は思い出の一品に似ているだろうか。むしろ加古川の「かつめし」に近いのだろうか。いずれにしろ長岡で実物を見てこようと思う。食べられるかどうかわからない。なにしろ新潟の一人前は多い。鶏の空揚げが鶏半羽なのであるから。

(特別編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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