リーダーを取り巻く「4つのリスク」とは何か?
早稲田大学BS平野正雄教授のコーポレートガバナンス論(3)
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リーダーシップリスクとは
これまでコーポレートガバナンスの眼目が経営者の監督であり、経営に規律を与えることである、と述べてきた。当然ながら、ガバナンスをいくら強化しても、それだからと言って、優れた戦略が生まれるわけでもないし、組織が一つにまとまり目標達成に向けてひた走ることもない。これらはすべて経営者の仕事である。
コーポレートガバナンスの強化で、経営の規律が高まったとしても、改革の方針を打ち出し、それを実行するのは経営者である。つまり、株主価値を創造できるのは、要すれば優れた経営者、リーダーの存在しかないということである。