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ブームの予感(日経MJ)

ミニ四駆、元少年が「レーサー」復帰 大会白熱

2014/6/29

 自動車模型「ミニ四駆」が再び人気を集めている。けん引役は1980~90年代にミニ四駆ブームを経験した20~30代。都内では今年3月にミニ四駆で遊べるバーが開業し、全国大会では約2万人の参加者のうち、20歳以上が約8割を占める。子どものころの熱い思いを胸に、レースを楽しんでいるようだ。

2時間2000円で走らせ放題飲み放題のミニ四駆バー「ハイドアウェイ ガレージ」(東京都杉並区)
「ハイドアウェイ ガレージ」ではお酒を飲みながらマシンの調整ができる

■バーに全長140メートルのコース

 14日午後7時、18席あるバー「Hideaway garage(ハイドアウェイ ガレージ)」(東京・杉並)は開店から約1時間で満席になった。同店は店内の中心に全長約140メートルのミニ四駆のコースを設置。来店客は2千円を支払えば焼酎やウイスキーなどが飲み放題な上、ミニ四駆を好きなだけ走らせることができる。

 タイヤやモーターなどミニ四駆の関連パーツも販売しているほか、ミニ四駆を組み立てるのに必要な工具なども無料で貸し出しており、手ぶらで訪れても楽しむことができる。同店の吉村龍也オーナーによると「休日だけではなく、平日でも連日ほぼ満席」となるほど盛況だ。愛好者たちが酒を飲みながら、ミニ四駆の話題で盛り上がる。

 同日、友人と訪れていた東京都品川区の男性会社員(26)はすでにタイヤやローラーなど改造費に5千円以上を投じたといい、「小学生時代とは違って、社会人でお金に余裕もあるので、昔買えなかったパーツなどついつい衝動買いをしてしまう」とすっかり童心に返っていた。

 ミニ四駆はプラモデル大手のタミヤ(静岡市)が1982年に発売した電池で走るモーター付きのプラモデル。モーターと単3電池2本を取り付けて走らせ、速さを競う。車体に穴を開けて軽くしたり、強力なモーターをつけたり、コースに合わせてタイヤを交換したりと約400種類以上の部品からスピードを上げるために自分なりの改造ができるのが特徴だ。

 一台600円からと低価格な点も消費者に受け入れられ、ミニ四駆をテーマにした漫画やアニメなどが人気を集めた80年代後半や90年代後半には一部の学校で持ち込みが禁止されるなど社会現象を巻き起こした。

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