MONO TRENDY

ブームの予感(日経MJ)

客招く トイレは神様、入るとそこに「絶景」

2014/5/4

 全国各地のアミューズメント施設や飲食店で、様々な仕掛けで楽しませてくれる一風変わったトイレが増えている。音楽が流れてスポットライトを浴びるものや、水族館のような造りにしたものなども登場。果たしてその狙いと使い勝手はいかに。

■前に立つとスポットライト

3つ並んだ中央の小便器の前に立つとトイレ内の電気が消え、スポットライトが当たり音楽が流れる(さいたま市のウェアハウス三橋店)

 「ハーレルヤ!ハーレルヤ!」。大音量の歌がトイレ内に響きわたる。音楽と同時に天井の照明が消え、小便器の前に立っていた男性にスポットライトがあたる。男性はトイレに入った時のほっとした表情から一転、びっくりしてキョロキョロと周囲を見回していた。

 ここはアミューズメント施設「ウェアハウス三橋」(さいたま市)内にある男子トイレ。真ん中の小便器の前に立つと、天井にあるセンサーが反応し、スポットライトを浴びる仕掛けだ。運営するのはソフトレンタル国内大手のゲオホールディングス。「他のゲームセンターでは味わえないような非日常的な空間を演出したかった」という。 この日初めて同施設のトイレを利用した大学生の佐藤拓也さん(19)は「他のお客さんもいて最初は少し恥ずかしかったけど、だんだんステージに立ったような爽快な気分になった」と話す。

壁や天井が水槽になった中を熱帯魚などが泳ぐ女性専用トイレ(兵庫県明石市のムーミンパパ)

 兵庫県明石市にあるレストラン「ムーミンパパ」の女子トイレは、周りが水槽にかこまれた水族館風。水槽には熱帯魚をはじめとした約300匹の魚がいるほか、カメも悠然と泳いでいる。その光景はまるで海中さながらだ。

 オーナーの宮永幸一さん(65)は趣味がクルージング。「ある日海中で用を足したら、普段は味わえないスケール感があり最高に気持ち良かった。その時の気持ちを他の人にも味わってもらいたいと思い、トイレを作った」という。工事にかかった費用は約3000万円。完成以降、お客さんの数が4倍近くまで伸び、集客にも大きな力を発揮しているようだ。

 宮永さんによると、利用者からは「まるでダイビングをした時のような気分を味わえた」という声や「魚が多く、迫力があった」といった声が上がっているという。

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