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「のびのびと自由に生きる」強み、今こそ

女子校OG覆面座談会

Wの未来 しなやかに駆ける

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NIKKEI STYLE

少子化の影響か、女子校は年々減りつつある。外からうかがう姿は秘密のベールに包まれ、「特別な世界」というイメージを持つ男性も多いらしい。そこで育った経験は、その後の人生でどんな影響をもたらすのか。中学・高校や大学を女子校で過ごした20~50歳代の女性5人に語ってもらった。

「秘密の園」の実態は

――「女子校に行って良かった」と思った点はありますか。

Cさん 「女性が活躍できる機会が多いところだと思います。私が働いている共学の高校では、消火訓練の時などに避難器具の実演をするのは体の大きな男の子で、女子は緊急通報の連絡役。でも女子校だったら全部自分たちでやらなきゃいけない。いろいろな経験を少しでも多くできると将来にも生かせると思います」

Bさん 「中学・高校と女子校で、最初は女子大に行きましたが、共学に行った友達が楽しそうだったので1年で共学の大学に入り直しました。でも良かったのは女子校出身というブランドが得られたことです。ある年代のおじさまは『女子校卒=お嬢様』と受け止めてくれる。実際は違うのにな、と思いつつ黙っています(笑)」

Dさん 「通っていた当時は学校の名前で見られるのが嫌でしたが、社会に出てみると気分がいいなぁと(笑)」

Aさん 「就職ですね。私が通った女子大は圧倒的に強かったと思っています。『この女子大の生徒が欲しい』という募集が多かった。当時は共学だとまず男子に求人がきて、女子枠は少なかった」

現実社会で向き合うハードル

――女子校を出て戸惑ったことはありませんでしたか。

Dさん 「私は男兄弟がおらず、中学・高校と6年間女の子ばかりの生活でした。共学の大学に行った時に男性とどう接していいか最初はわかりませんでした。男性に話しかけられたとき、もしかしてこの人私のこと好きなのかな、と勘違いしたこともありました。あと、組織のリーダーは男性が務め、副リーダーは女性という前提になっていたことにも驚きました。すごく不思議でした」

Bさん 「女子高の常識と世間の常識は少し違ったようです。共学の大学に進んだとき、人目を気にせず教室で鼻をかんでいたら、女友達から『何でそんなことするの』とたしなめられました。『みんなの前であそこまで正直に話さなくていいよ』といわれたこともあります。人間関係の距離感がちょっと違うのかな。女子校の方が率直なのかもしれません」

Cさん 「(中学から大学まで女子校だったので)社会人になって男性と一緒に食事や飲み会をするときに、どうふるまうべきなのか分かりませんでした」

Eさん 「将来については私も含めて皆ぼんやりしていましたね。当時は就職しても女性は数年でやめるもの、とみられていました」

――男性が多い組織では、現実に様々なギャップに直面したのではありませんか。

Aさん 「(大学に教員として入ってすぐ)男性は、コミュニケーションの仕方が違うと思いました。意外と男の人の方がゴシップ好きではないですか。人事に関する噂とか、裏工作とか、とにかくすごい。物事の決め方も(女子校で慣れていた感覚とは違って)会議の前にほとんど決まっていて驚いたこともありました。入って1年ほど、どんな力学で動いているのか観察していました」

Eさん 「同感ですね。会議ではっきりと意見を言って、ある男性のプライドを傷つけてしまったことがありました。男性にとってメンツは大切。私がチームリーダーになった時に、私の部下になった男性を、上司の男性がとても心配していました。部下本人はなんともなさそうでしたけれど」

ものおじせず、チャレンジする

――女性だけの環境で過ごすと身につく特性はあるのでしょうか。

Aさん 「のびのびと自由に過ごせる利点はあるでしょう。母校の女子大で指導した時、男子の目を気にせず将来のことや異性、結婚の話も含めて率直に語り合っているのを見て『いいな』と思いました。自分が通っていた時は気づかなかった女子大の良さを再認識しました」

Bさん 「力仕事でもなんでも自分たちでやる、という意識が根付きました。一人で海外旅行に行くのも女子校出身者が意外に多い。自分に枠を作らないので、チャレンジ精神がつく。ものおじしないのも特徴だと思います」

Eさん 「女子校では授業にも出ず、ずっとおしゃべりしていることもありました。むだなこともいっぱいしたけど、今思えばそれがかえってよかったかな、今の仕事にも役立っているかなと思います。雑談力が上がりましたし、人との付き合い方1つとっても、勉強だけしていては身につきません」

生まれ変わっても女子校に行く

――働く女性が増えてきました。女子校出身の女性たちが企業などで増えてきたら何か変わることがあるでしょうか。

Aさん 「長時間会議をしないようにするとか、いろいろな習慣が少しずつ変わっていくのではないかと期待しています」

Bさん 「女子だけの環境だったからこそ、社会に出ても性別ではなく個々の良さを見ることができたと思います」

Eさん 「意見をあまり言わない、周りの空気を読んでしまう女性がまだ多いと感じます。(女性でも共学の方は)価値観を共有しているようで、『ここまでは言う、ここからは言わない』という見えない線があるようです」

Aさん 「役職から逃げないことですね。男性上司にお伺いを立てたり周囲に遠慮したりして、せっかくのチャンスを失う女性がいます。自分の意志や判断をそのまま表に出す女性が増えれば、ものごとの決め方も変わってくるのではないでしょうか」

Eさん 「女子校には個性を自由に伸ばす土壌があります。個性的な、とがった人材がほしいという企業も増えてきたので、チャンスだと思います」

――人生をもう一度やり直すとしたら、女子校を選びますか。

Bさん 「私はぜひ卒業した学校に行きたいです。友人にも恵まれましたし、小さい学校だったので、卒業後の今でも先生方と親交があります」

Cさん 「教員という今の職業柄、共学を経験しておいた方が良かったかと思うことがあります。女子はだいたいわかるのですが男子は正直よく分からない。男の子がどんな話題に興味を持ってくれるのか、探りたいです」

Dさん 「女子校は規模が小さいところが多いので、一人ひとりと向き合ってくれるところが多いです。心の中で、帰る場所があるというのは幸せなことです」

Aさん 「私は、娘が共学で青春を謳歌している姿を見て、もう一度チャンスがあれば共学に行きたいと思っています(笑)」

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