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就活を勝ち抜く決算書の読み方 決算短信の1枚目をフル活用

2012/6/15

 来る日も来る日もエントリーシート作成に面接に……。長引く不況で多くの企業が採用数を絞る中、学生には過酷な就活の日々が待ち受けている。就活支援サイトのマイナビの調べでは、2013年春卒業の学生のエントリー企業数は1人平均66.7社(4月時点)に上る。厳しい競争を勝ち抜くには他の学生にはない動きが有効で、企業を深く知ることが一つのツールになる。決算書を読む力をつけることは、企業研究の第一歩であり、ライバルに先んじて内定の扉をこじ開ける秘策にもなり得る。就活に役立つ決算書の読み方を専門家に聞いてみた。

 「君はよく当社のことを調べているね」。目を丸くした面接官の反応をみて、大学4年生の長谷川駿さん(仮名)は「やった」と心の中で叫んだ。4月上旬、第1志望だったインフラ業界の企業から内定を勝ち取った長谷川さん。勝因は過去数年分の決算書の分析だったと振り返る。

 「学歴の高さや人柄の良さで企業研究の甘さを大目にみてもらえた時代は過ぎ去った」。就活塾などで学生の就職相談に乗る公認会計士の望月実さんは企業研究の重要性を強調する。

 就活生に人気のタカラトミーで新卒採用を担当する伊藤哲也さんは「『おもちゃメーカーは夢があって楽しそう』なんて志望動機を語られても正直、箸にも棒にも引っかからない」と指摘する。

 求める基準を満たす学生が集まらなければ、計画未達でも採用を打ち切る企業もあるといわれる。付け焼き刃の知識では、とうてい採用担当者のお眼鏡にはかなわない。

 では、どのように企業を研究すれば内定に一歩前進できるのだろうか。就活戦線で勝ち残った長谷川さんが活用したという決算書に、そのヒントが隠されていそうだ。

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