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新たな価値生み出す 女性が開発「ヒット商品10選」 Wの未来 会社が変わる

 

2013/6/25

 女性が開発した商品やサービスが次々とヒットを飛ばしている。その最近のヒットの中から、「Wの未来」取材班が識者の意見も聞いて10の商品を選んだ。なぜ受けるのか?人気の裏側は?「女性が開発したヒット商品10選」から見えてくるものは……。

 女性が開発したヒット商品をみると、従来からある商品に、新しい価値を加えたものが少なくない。たとえば日本コカ・コーラのミネラルウオーター「い・ろ・は・す」。採水地でしか差別化が難しかった水に、環境や捨てやすさの視点を持ち込んだ。エースの「プロテカ ラグーナライト」は強度が重視されるスーツケースで、軽さやデザイン性を打ち出し、従来2万個売れればヒットといわれるスーツケースで3万5千個を販売した。

求められる「プラスαの価値」

 早稲田大学商学学術院の恩蔵直人教授は「多くの商品で機能面が充実し、差別化が難しくなるコモディティー(汎用品)化が進んでいる」と指摘する。同じ製品群の中で存在感を出すには、プラスαの価値を打ち出すことが不可欠だ。「付加価値は(環境やデザインなど)情緒的なものが多く、女性の感性を生かしやすい面でもある」(恩蔵教授)。

 女性ならではの人生経験が生きることもある。い・ろ・は・すの小林麻美氏や、新型「ノート」(日産自動車)の水口美絵氏など複数の商品の開発担当者が専業主婦生活を経験している。

 電車のどの車両に乗れば、ホームにあるエレベーターや目指す出口に近いかが一目で分かるポスター「のりかえ便利マップ」(ナビット)。専業主婦だった福井泰代氏が、真夏にベビーカーを押してエレベーターを探すうちに子どもが暑さにあたった経験から発案した。乗り換えを最短ですませたいビジネスマンにも受け、今では首都圏の地下鉄など14路線、300駅以上に導入されている。

 新型「ノート」も、後部ドアが大きく開きチャイルドシートへ子どもを乗せるなどの動作がスムーズに行える点や、運転が苦手な人も簡単に駐車できる点が女性の支持を集めている。

 中央大学ビジネススクールの田中洋教授は「女性の方が日常の不便や不満をより実感をもってすくいとり、商品開発に生かしやすい」と話す。

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