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7型タブレット、「4大用途」使いこなしの要諦

 

2013/2/7

 一般的な10型画面のタブレット端末より一回り小さい、7型画面のタブレットに人気が集まっている。毎日持ち歩いても負担にならないほど軽く、スマートフォン(スマホ)より画面が広くて使いやすいのがメリット。2万~3万円で買える製品が多いのも魅力だ。7型タブレットで人気の2機種「Nexus 7」「iPad mini」を例に、「予定表・連絡先」「ビューワー」「地図/ナビゲーション(ナビ)」「電子書籍」といっ

 一般的な10型画面のタブレット端末より一回り小さい、7型画面のタブレットに人気が集まっている。毎日持ち歩いても負担にならないほど軽く、スマートフォン(スマホ)より画面が広くて使いやすいのがメリット。2万~3万円で買える製品が多いのも魅力だ。7型タブレットで人気の2機種「Nexus 7」「iPad mini」を例に、「予定表・連絡先」「ビューワー」「地図/ナビゲーション(ナビ)」「電子書籍」といった「4大用途」について、必ずおさえておきたい使い方のポイントを紹介する。

【予定表・連絡先】 複数カレンダーの同時表示で効率アップ

 最近は、手帳の代わりにパソコンやスマホで予定や連絡先を管理する人が増えている。「Googleカレンダー」など、オンラインの予定表サービスと連携させておけば、さまざまな機器で予定を確認できる。仮に機器の紛失や故障があっても、データはクラウドに残るので安心感がある。

 入力済みの予定を確認するだけならスマホでもよいが、外出先で予定を入力するなら、画面が広いタブレットの方が便利だ。キーボードや手書き文字入力が使いやすいし、週間予定を表示しながら月間カレンダーを表示できるなど、一覧性も高い(図1)。

  • 図1 Nexus 7で、「Googleカレンダー」とAndroid標準搭載の「連絡帳」を表示した。カレンダーでは、週間予定表と1カ月分のカレンダーを並べて表示できる。また、最近の予定をホーム画面に表示するウィジェットも利用できる

  • 図2 アプリを入れ替えれば、手帳としての見栄えや使い勝手を変更できる。左はAndroid用の「ジョルテ」(開発:ジョルテ)、右はiPad用の「スケジュールストリート」(開発:エレコム)
 これに対して、スマホの人気機種であるGALAXY S III(SC-06D)で同様の表示をしたところ、一画面で表示できるカレンダーは一種類だけで、ウィジェットに表示できる予定も少ない。iPhoneの標準アプリだと、縦向きでは週間予定を表示することもできない。

 アプリを替えれば、見栄えや使い勝手を変えられる。この点はスマホと同じだ(図2)。

■iPadはiCloudも使える

 Nexus 7などAndroid(アンドロイド)搭載タブレットの場合、標準の「連絡帳」アプリに書き込んだ連絡先は、自動的にGmailの「連絡先」と同期する。一方、iPadシリーズの場合は、アドレス帳データを共有する「CardDAV」という仕組みを利用するための設定が必要になる(図3)。

  • 図3 Gmailのアカウントを設定していれば、GoogleカレンダーとiPadを簡単に連携できる。さらにGmailの「連絡先」も同期するには、iPadで「設定」画面を開き「メール/連絡先/カレンダー」→「アカウントを追加」→「その他」を選び、「CardDAVアカウントを追加」を選んで設定する

 iPadシリーズは、Googleのサービスではなく、アップル独自のWebサービスである「iCloud」に予定や連絡先を登録することもできる。iPadで入力した予定は自動的にiCloudと同期し、パソコンからWebブラウザーなどで確認できる。また、パソコンの情報管理ソフト「Outlook」に入力した予定や連絡先を、自動的にiCloudと同期させ、iPadで見ることも可能だ。

【ビューワー】 オンラインストレージ活用で「いつでもどこでも」

  • 図4 Nexus 7とGALAXY S IIIで、Excelのファイルを開き、表示サイズが近くなるようにした。タブレットは、スマホの2倍以上のセルを表示できる
 写真やビデオを見るなら、画面が小さいスマホよりタブレットの方が断然迫力がある。文書ファイルの閲覧も、全体を表示できるタブレットが便利だ(図4)。

 タブレットではスマホとと同様、本体内にこれらのファイルを保存することもできるが、パソコンとデータを連携させるなら「Googleドライブ」や「Dropbox」などのオンラインストレージサービスを活用しよう。

  • 図5 Nexus 7やiPad miniにはメモリーカードスロットがない。データを持ち歩くには、「Googleドライブ」などのオンラインストレージを利用すると大変便利だ。パソコンに同期ソフトをインストールし、利用したいファイルを「Googleドライブ」フォルダーにコピーする(左)。タブレットに「Googleドライブ」アプリを入れると、ファイルを表示できる(右)。「オフラインで使用可」を「ON」にしておくと、ダウンロード後はインターネットにつながっていなくてもファイルを閲覧できる
 持ち運びたいファイルをパソコンからインターネット上のサーバーにアップロードすると、専用アプリを入れたタブレットで閲覧できる(図5)。「オフラインで使用可」と設定すれば、いったんダウンロードしたファイルを本体に保存できる。

 次に動画の場合だ。Android搭載端末では、USBケーブル経由でいろいろな形式の動画を保存できる(図6)。各種の動画を再生できる「MX動画プレーヤー」(開発:J2 Interactive)のようなアプリを入れておくと便利だ。iPadの場合は、事前に動画ファイルを変換し、iTunesを経由してファイルをiPadに転送する。

  • 図6 Nexus 7を付属のUSBケーブルでパソコンとつなぐと、「コンピューター」画面に「Nexus 7」が現れる。これを開き「Movies」フォルダーに動画ファイルをドラッグ・アンド・ドロップすると保存できる(左)。iPadシリーズの場合は、さまざまなファイル形式に対応している無料のプレーヤーアプリがないので、パソコンでiPadに適した動画形式に変換する。ここでは、「XMedia Recode」でMP4ファイルに変換した(中央)。変換後のファイルをiTunesの「ムービー」に登録するとiPadにコピーされる(右)

【地図/ナビ】 地図と経路を同時表示、お薦めはGoogleマップ

 Android搭載タブレットなら、米グーグルの定評ある地図サービス「Googleマップ」を基にした「マップ」アプリが利用できる。Nexus 7はGPS(全地球測位システム)機能を内蔵するので、現在地を地図上でほぼ正確に示すことができる。スマホに比べて、同じ縮尺で2倍以上広い範囲を表示でき、圧倒的に使いやすい(図7)。

  • 図7 Androidスマホとタブレットに搭載した「マップ」アプリで、ほぼ同じ縮尺で地図を表示した。タブレットは、経路検索情報と地図を同時に表示できるが、スマホではいったん地図が隠れてしまう

  • 図8 パソコンで利用するGoogleマップと機能はほぼ同じ。航空写真、地形図も利用できる。右端は、近隣の飲食店や観光名所を探したいときに便利な「Googleローカル」の機能で、スマホより表示が分かりやすい
 パソコン版のGoogleマップと同様、経路検索機能も備える。航空写真、地形図、周辺施設情報(ローカル)の機能も利用可能だ(図8)。

■アップルの地図アプリは改善の余地多い

 一方のiPad miniは、価格の安いWi-Fi(無線LAN)版だとGPS機能を内蔵していない。近くの無線LANアクセスポイントの位置情報を参考に、大まかに現在地を示せるだけだ。また、iOS 6に標準で付属するアップル製の地図アプリ「マップ」は、情報量や精度に改善の余地が多く残っている。

 グーグルは2012年12月に、iOS 5.1以降を搭載した「iPhone 3GS」以降の機種に向けてGoogleマップの提供を開始した。こちらはiPad miniで動作するものの、iPhoneサイズの画面を拡大表示して使う格好なので、使いやすくはない。

 そこでiPad miniでは、その他の企業が提供する地図アプリがお薦めだ。雨雲情報やカーナビ並みに詳細な道案内機能など、Googleマップにない機能を備えたものもある(図9)。これらの一部には、Android版もある。

  • 図9 iPadシリーズで利用できる、主な無料の地図アプリ。雨雲情報を表示できる「地図Yahoo!ロコ」やカーナビ並みのルート案内機能(有償)がある「MapFan+」がよく知られている。「My Maps Editor」は、地図に自分だけの情報を付け加えるためのアプリ、表示を「Googleマップ」に切り替えられる

 地図データをダウンロードして、オフライン時に表示できるアプリもある。iPad用では「MapFan+」(ダウンロードは有償)が、Android用では「MapDroyd」(独クラウドメイド・ドイチュラント、無料)がよく知られている。

 なお、Googleマップのアプリには、指定した場所の地図をダウンロードして使える「オフラインで使用する」という機能があるが、今のところ日本では利用できない。

【電子書籍】 専用端末が苦手な雑誌や漫画の閲覧に適す

 国内の電子書籍市場は、2012年に米アマゾン・ドット・コムや楽天が新規参入し、急速に拡大している。電子書籍を読むには、タブレットやスマホに入れた電子書籍アプリを使う方法と、電子書籍専用のリーダー端末を使う方法がある。

 文字だけの書籍ならスマホでも問題ないが、雑誌や漫画などになると、タブレットの画面サイズが欲しくなる(図10)。

  • 図10 Nexus 7の画面サイズは文庫本とほぼ同じ。iPad miniならさらに一回り大きい。少し小さな表示になるが、スマホは読みにくい雑誌も問題なく読める(赤い枠の拡大部分はほぼ原寸大)

  • 図11 さまざまな電子書籍アプリから気に入ったものを利用できる。画面は米アマゾン・ドット・コムの「Kindle」の例(上)。読みたい本を検索して、購入手続き後に、サーバーから書籍データをダウンロードする。iPadシリーズは、Webブラウザー上で購入することが多い。文字サイズや背景色などを自由に変更できるのも電子書籍のメリットだ(下左)。Kindleの場合は、気になったページにしおり(ブックマーク)をはさんだり、蛍光ペンのような「ハイライト」表示にしたりできる。国語・英和の辞書も内蔵されている(下右)
 モノクロ電子ペーパーを使った電子書籍リーダーなら価格は安いが、特定の電子書籍ストアしか利用できない。タブレットなら、アプリの追加で複数のストアに対応可能だ。

■辞書も標準で付属

 電子書籍を利用する手順を具体的に見ていこう。タブレットにアプリをダウンロードしてユーザー登録したら、電子書籍ストアのアプリやWebで購入手続きをする(図11)。購入手続きはパソコンでもできる。一般に電子書籍の価格は、紙の本と同じか少し安い。

 購入手続きを終えたら、タブレットのアプリ上で書籍のデータをダウンロードして読める。スマホやパソコンなど、合計3~5台の機器にダウンロードできるストアが多い。文字サイズの変更や、キーワードでの検索、辞書など、紙の本にない機能も利用できる(図11)。

 電子書籍ストアによって、品ぞろえやビューワーアプリの仕様などは異なる(図12)。最初は、著作権の切れた無料の電子書籍を読んでみて、使い勝手を試すのがよいだろう。

  • 図12 書店によって取り扱う書籍に違いはあるが、大まかな機能は共通だ。表中の「〇」はアプリ内で購入可能、「△」は閲覧のみ

(日経パソコン 大橋源一郎)

[日経パソコン2013年1月14日号の記事を基に再構成]

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