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報道カメラマンのiPhone撮影塾

ゆるほわの魅力 iPhoneでも撮れる「ぼけ写真」

2013/6/4

 ピントが合っている範囲が少なく、見る人の想像力をかき立てる、ゆるくてほんわりした写真――。一眼レフカメラで撮ったように背景をぼかした写真をiPhoneで撮りたい、と思う人も多いだろう。そんな写真を撮るために、iPhoneを持ちながら、わざわざ一眼レフも提げて歩く女性が少なくないようだ。何とかしてiPhoneでこの「ゆるほわ」な写真は撮れないものか。アプリや周辺機器も活用しつつ、挑戦した。

自然なぼけ、「構図」の取り方がカギ

アプリ「After Focus」で手前の目玉焼きハンバーグとプチトマトだけにピントを合わせた

 まずは手ごろにぼけ味を出せるアプリを使ってみよう。報道カメラマンとしては仕事で使わないが、画像処理として背景をぼかす「Big Lens」(有料)など専用アプリはいくつかある。

 今回は「After Focus」(同)を使ってみた。ぼかす範囲の選択が感覚的にできて自然なぼけを表現できるので、おすすめだ。食事の写真もメーンとなる素材以外をぼかしてみると、雰囲気ががらりと変わる。

 自然なぼけに見せるコツは、ぼかしたい物とぼかしたくない物(背景)に距離感がつくような構図や角度で撮ることだ。

6センチまで寄れる

 実はiPhoneのカメラだけでぼけを実現するのは難しい。レンズの小ささや画角(焦点距離=33mm相当)が原因なので仕方がないのだ。

 この画角だと一眼レフでさえも、簡単に撮れるぼけは2種類となる。奥にピントを合わせてごくごく手前をぼかすか、ごくごく手前にピントを合わせて奥をぼかすか。iPhone単体でもある程度はできる。試しに赤ちゃんを撮るのに、iPhoneにおもちゃをくっつけてみた。ぼけにも使えるだけでなく、おもちゃに気を引き寄せて自然な表情を引き出せる。

かご型のおもちゃをiPhoneにくっつけて赤ちゃんを撮影。おもちゃはぼけて、赤ちゃんの自然な目線ももらえる
おもちゃの人形で遊ぶ子ども。目線を低くして一緒に楽しみながら撮ってみよう

 続いて、思い切り手前に焦点を合わせてみるとどうだろう。iPhoneのカメラはおよそ6cmまで寄ってピントが合わせられる。どちらもコツは背景の選び方。白い壁を背にするなどシンプルであればあるほど、ぼけの限界を感じさせない写真になる。

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