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“口臭菌” を減らせばにおいも減る 知的に防ぐカラダのにおい撃退術 日経ヘルス for MEN

2010/7/2 日本経済新聞 電子版

 男性の身だしなみで女性が一番気になるのは、「におい」だという。そういえば最近は、男性向けのにおいケアグッズも増えてきた。そこで提案。商品を選ぶ前に、においの原因をきちんと理解しよう。納得して、必要なケアを選ぶ。“知的な”におい撃退術教えます!

 まずちょっと驚きの事実から。自分の口臭は、自分では気づかないことをご存じだろうか。「口の中がいつもにおいで満たされていると、鼻の嗅細胞(きゅうさいぼう)が順応して、そのにおいを感じなくなる」。こう話すのは、東京歯科大学総合診療科の角田正健教授。「だから、自分でにおわないから“口臭なし”と思うのは、あまり当てにならない」。

 え、じゃあ自分も口臭を出しているかも? と焦った人へ。角田教授によると「生きている限り、口臭がない人はいない」そうだ。「ただ、においは生活サイクルの中で増減するので、増えるタイミングで、減らせばいい」。

 口臭を作るのは、口の中にすんでいる嫌気性菌。直接空気にさらされるのが苦手な菌で、舌の上の舌苔(ぜったい)や、歯に沈着するプラークの奥の方に潜んでいる。

「食事をして唾液(だえき)が出ると、口の中が撹拌(かくはん)されて嫌気性菌が減る。一方、睡眠中は唾液があまり出ないので、増えます」

口臭を作り出すのは、口の中にすみつく「嫌気性菌」という細菌。舌苔(ぜったい)や歯のプラーク(歯垢=しこう)の奥にすみついている。食べかすや古い粘膜のかすに含まれるたんぱく質を食べて、におい成分=揮発性の硫黄化合物を放出する

 つまり、口臭が一番強いのは朝起きたとき。だから目標は、夜間から朝にかけての嫌気性菌を減らすことだ。基本は朝晩の歯磨きだが、一緒に舌苔も取ろう。舌の表面は非常に傷つきやすいので、専用ブラシを使いたい。

「舌苔の量は体調のバロメーター。鏡でチェックすれば体調管理にもなるし、一石二鳥」。

 フロスや歯間ブラシも利用したいが、「プラークが多い場所は人によって違う。できれば一度歯科で、自分の歯磨きの癖を補うフロスの使い方を教えてもらうといい」。定期的に歯石を取ってもらえば、歯周病の予防にもなって、なおいい。

 菌の“餌”を取り除くことも大切。最近は、取れた口内の汚れが目で見える洗口液もあるので、利用してみよう。

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