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男性ホルモン低下が引き起こす「オトコの不調」

2014/2/12

 筋肉がすっかり落ち、おなかの周りには脂肪の塊。体を動かすとすぐに疲れ、仕事への気力がない毎日。性欲は衰える一方でセックスはずっとご無沙汰。妻どころか、若い女性を見ても全く反応しない――。「年相応ってもの。いつまでもギラギラしているのは変」と割り切っている人も多いだろう。しかし、「それは、単なる老化現象ではありません」と、順天堂大学泌尿器科准教授の久末伸一さんは言う。

 「メタボなど体の変化、鬱病にもつながる精神の不調、そして性欲の減少。これらには共通の原因が考えられます。その原因とは『テストステロン』の低下です」(久末さん)

■男性ホルモン量を知る

 テストステロンとは男性ホルモンの9割を占める物質で、筋肉を太くするなど男らしい体をつくる働きを担っている。精巣で作られるこのテストステロンの分泌量が減ると、筋肉量が減少し、それに伴って脂肪の代謝が悪化。結果として内臓脂肪をため込んだメタボ体形に結びつく。さらに精神にも悪影響を及ぼし、心療内科通いになるような鬱(うつ)症状の原因が、実は男性ホルモンの減少であることも多いそうだ。このような症状を、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)という。

 「女性は50歳前後の閉経とともに女性ホルモンの分泌がゼロになりますが、男性はテストステロンが20歳をピークに緩やかに減っていくものの、完全になくなるわけではない。もともとの量と、減り方には個人差があり、なかには80代で週1回のペースでセックスできる人もいます。テストステロンの分泌が多い人は、少ない人よりも長生きするという研究データもあります」(久末さん)

 自分のテストステロンはどの程度の量なのかを知る、最も分かりやすいバロメーターが「朝勃(だ)ち」だという。

 「健康な男性は、就寝中に何度か生理的な勃起をしていて、朝勃ちもその一環。これは陰茎が新鮮な血液を取り入れるための『深呼吸』のようなもの。ですから年を重ねても朝勃ちすることが望ましい。50代以上は、1週間に2~3回あれば及第点。1回以下であれば、改善する必要があります」(久末さん)

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