MONO TRENDY

報道カメラマンのiPhone撮影塾

iPhoneと三脚・黒い紙で鮮やか奇麗な花火写真

2013/7/30

 夏も本番。各地で花火大会が開かれる時期になった。そこで今回は、花火のきれいな写真を撮る方法をテーマに選んでみた。行楽地に出かけて楽しむ大きな花火大会から、家の近所で遊ぶ手持ち花火まで、手軽にきれいな写真を撮るコツを紹介する。本シリーズでこれまでに紹介してきたiPhone(アイフォーン)での撮影テクニックを活用すれば、腕はさらに上がるだろう。今年の夏は、ひと味違った花火の写真を撮ってみよう。

ピント固定し“待ち伏せ”

花火が一度に数多く上がる大会であれば、明るいので標準カメラアプリで撮影できる【ISO 500、f:2.4、1/15秒】

 まずは撮影時のマナー。周りで花火を楽しんでいる人の邪魔にならないためにも、フラッシュはオフにしておこう。そもそもiPhoneカメラのフラッシュは発光しても遠くまで届くほど強くはないので、写真へのプラス効果はないのだ。

 打ち上げ花火を撮ろうとすると、夜空にiPhoneを向けて待ち構えることになる。しかし、このままではピントの位置が定まらず、せっかくきれいな花火が上がってもピンぼけになってしまう。

 これを防ぐために、「AF/AEロック」機能を活用しよう。料理写真編でもお伝えしたように、画面を長押しすることでピントを固定できる。花火の上がる方向に建物などがあればそれをピント固定に利用するか、花火を1つ2つ撮るのをあきらめて夜空に咲いた大輪に向けて長押しすることでピントを合わせておこう。

 そして撮影のタイミングが重要。前回の撮影塾でも説明したように、画面のシャッターボタンを押しておいて、「ここだ」というときにボタンを離してシャッターを切ろう。

裏技は三脚と黒いボール紙

黒いボール紙でiPhoneのカメラレンズを遮り、写し込みたい花火が上がったときに外す。これを繰り返す

 通常の撮影方法でも十分にきれいな写真は撮れるが、ポスターや雑誌などでよく見かける花火写真の多くは、花火がいくつも重なった構図になっている。こうした写真はほとんどの場合、長時間露光で花火の光の軌跡を重ねて撮影している。

 大会によっては打ち上げられる花火の数が多くない場合もあり、写真に華やかさやにぎやかさを加えるためにも使われる手法だ。本シリーズで以前に紹介したアプリ「Magic Shutter」でこれに挑戦してみた。

 必要な道具は一般的な花火撮影の道具と同じにした。三脚と黒いボール紙。シャッターを開けっ放しにして、花火が上がっていない間はボール紙でレンズの前をさえぎるのだ。そして花火が上がったときに、ボール紙を外して、大輪を重ねていく。もちろん必ずしも黒いボール紙でなくてもいい。

 手のひらでも問題ないが、レンズをさえぎったときに手に光が当たってレンズに入り込まないように気をつけよう。

打ち上げ花火と水中花火(右)の共演(市販のiPhone用望遠レンズとアプリ「Magic Shutter」使用)
打ち上げ花火を2つ重ねた。花火が明るすぎて白く飛んでしまった場合は写真の彩度を上げて色味を強調するといい(市販のiPhone用望遠レンズとアプリ「Magic Shutter」使用)
打ち上げ花火を3つ重ねた。あまり長時間露光を続けると花火が重なって真っ白になってしまうので気をつけよう(市販のiPhone用望遠レンズとアプリ「Magic Shutter」使用)

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