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「負けないで」は特別な楽曲に ZARD・坂井泉水 日経エンタテインメント!

 

2014/8/18

 90年代にヒットチャート上位を独占したいわゆるビーイング系で、TUBEやB’zなどと共にブームの一翼を担ったZARDのボーカル、坂井泉水。1991年に『Good-bye My Loneliness』でデビューし、1993年の『負けないで』でブレイクした後も、アニメやドラマなどのタイアップも功を奏し、『揺れる想い』(1993年)や『永遠』(1997年)などナンバーワンソングを量産した。それらヒット曲を含むアルバム9作は連続ミリオンヒットを達成。この記録は破られていない。

坂井泉水(さかい・いずみ)。1967年生まれ、神奈川県出身。音楽ユニット、ZARDの中心的存在でボーカルと作詞を手がけたほか、数曲で作曲も担当。事故死した2007年の『NHK紅白歌合戦』では大阪で行われたフィルムコンサートを中継した

■素顔ではなく作詞と歌で勝負

「ZARD SINGLE COLLECTION」。デビュー20周年となる2011年に発売。シングル45枚の収録曲など全100曲を収めたCD6枚+ボーナスディスクのセット(ビーグラム)

 テレビへの出演が極端に少なく、全国ツアーを行ったのは2004年の1度きりだったため、「ZARD=坂井」の存在はミステリアスだった。

 それにもかかわらず、坂井が自ら作詞したシンプルで伝わりやすいメッセージと温かな歌声を身近に感じ、背中を押された人は数多い。坂井が同じレーベルだけでなく、アジアの歌姫テレサ・テンや森進一などに詞を提供していたことからも、彼女の“言葉力”の高さがうかがえる。

 2001年ごろから体調を崩し、休養を余儀なくされるが、2004年に完全復活を思わせる10 thアルバム『止まっていた時計が今動き出した』を発売。当時、リバイバルヒットしていたクイーンのベスト盤に1位は阻まれたが、2位となり人気の高さを改めて示した。

 しかし15周年となる2006年に子宮頸(けい)がんと診断され、闘病生活に入る。2007年に入院先の病院で事故死したというショッキングなニュースは国内外を駆け抜け、葬儀には4万人を超える参列者が訪れた。当時、NHKの情報番組などでZARDや坂井が与えた影響を検証する番組が作られたことからも、社会的に大きな関心事だったことが分かる。没後は命日に合わせ、毎年フィルムコンサートが開催され続けている。

5月の命日が近づくと、毎年フィルムコンサートを開催。2014年は5月25日に大阪、命日の27日に東京で開催された

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