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ドラマや映画への女優のキャスティングの「裏側」とは

業界人マル秘トーク

日経エンタテインメント!

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NIKKEI STYLE

テレビや映画などのエンターテインメントの世界を引っ張っていく女優たち。その演技やキャラクターが役柄にぴったりハマったとき、視聴者・観客は心を動かされる。だが、そもそも、映画やドラマのキャスティングはどのようにして決まるのだろう? また、芸能プロダクションの売り込みはどのように行われているのか? 女優のお仕事と密接に関係する「業界人」のみなさんに「マル秘事情」を打ち明けてもらった。

~映画のキャスティング担当が語る~

【オーディションで見極める映画女優の資質】

テレビドラマはプロデューサーらがキャストを指名して出演交渉する場合が多いのに対して、映画は主役を含めて、オーディションで選ばれるケースが少なくない。

映画のオーディションは、まず映画会社に置かれた台本を各事務所のマネジャーに閲覧してもらう。そこから集まった女優のプロフィール資料を基に、気になった人に声をかけて、プロデューサー、監督、キャスティング担当スタッフが一緒に演技を見て検討する。 「リンダ リンダ リンダ」「天然コケッコー」「婚前特急」などでキャスティングを担当した宮下和雅子氏は「映画で女優をキャスティングするときに重視するのは『次に何が起きるか分からない、その人をずっと見ていたい』と思わせるものを持っていること。吉高由里子さんは、会社にオーディションで来てもらったときに、道に迷ってぶらりと来たかのように部屋に入ってきて、そのたたずまいが印象的で、いつまでも見ていたいと思いました」。

さらに「自己完結していなくて、相手との演技を楽しめるタイプも映画には必要です。私がキャスティングを担当した『コドモのコドモ』で姉役を演じた谷村美月さんはその代表だと思います」と語る。

すっぴんオーディションも

10代の女優が出演する映画は、「リンダ リンダ リンダ」や「スウィングガールズ」のように、複数の女優が登場して物語が進行するパターンの作品も少なくない。このようなタイプの映画のオーディションでは、メンバーの組み合わせを変えながら、演技を見ることもある。

「新人の頃にあるオーディションに来ていただいた沢尻エリカさんは、目でほかの役者さんたちを圧するような迫力があって、グループものの作品には難しいかなと思いました。その後、主役で開花して、納得しました」(宮下氏)

映画のオーディションでキャスティング担当スタッフが見極めるのは、演技の技術だけではない。素の魅力を見て、どう役に変化できるのかを見ることも多い。「モテキ」などのキャスティングプロデューサーを務めた、おおずさわこ氏は「私はオーディションで、すっぴん参加を必須にして、"化粧をしてきたら、落としますよ"と言うこともあります」という。

「最近の10代は、本当はきれいなのに、自分の顔に自信がなくて、"気が強く見えるメイク"とかをして、メイクで自分を演じてしまっている人が意外と多い。すっぴんにさせると自信がなくなって、素と本性が出ます。なかには、すっぴんでも堂々としている子もいて、そういうほうが印象に残る」

最後に目利きの二人に、"いま注目の若手女優"を聞いた。

「『とめはねっ!』『てっぱん』に出演した朝倉あきさん」(宮下氏)、「黒木華さん。舞台で引っ張りだこになっている新星で、菅野美穂さんが出演しているサントリーハイボール角のCMで新入社員役を演じています」(おおず氏)。

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~芸能プロダクション マネジャーが語る~

【若手女優を伸ばすドラマの選び方】

大手芸能プロダクションのマネジャーA氏に、若手女優を成長させるために、出演ドラマをどのように選んでいるかを聞いた。

今までは全くの新人が脇役からスタートし、少しずつ知名度を上げていくのが、スタンダードな方法でした。菅野美穂さんや竹内結子さん、仲間由紀恵さんなどは、このパターンで実力をつけて主演女優に成長しました。

ところが、近年はCMや雑誌ですでに一定の知名度を得ている若い女優が、いきなりドラマのヒロインや中心人物に抜てきされるパターンが増えています。新垣結衣さんや武井咲さん、剛力彩芽さんなどティーン雑誌のモデル出身者に多いケースです。

実は、主演女優を育てる中で一番難しいのが、この一定の知名度がありヒロインを経験した後の展開なんです。まだ10代と若く経験も浅い彼女たちを役のランクを落とさずに、実力ある主演女優に育てるためには慎重な作品選びが必要になってきます。

フジの月9は出演リスクあり

まず、安直な方法は原作のあるドラマを選ぶこと。役のイメージが湧きやすく視聴率も手堅く予想しやすい。オリジナルの場合は、やはり脚本家の実力が気になるところです。また若手の主演にはリスクも伴うので、男性共演者が誰かが重要だったりします。どうしても頼ってしまうのはジャニーズかもしれませんね(笑)。

日テレの土曜9時枠などは、作品の色や方向性が安定しているため若手女優としては狙いたい枠です。テレビ朝日の金曜深夜枠も個性的な作品が多いので挑戦させたい枠の一つ。TBSだと日曜劇場ですね。出演者が豪華なイメージがあり若手女優にとってはいい環境だと思います。

一方、フジの月9(月曜日夜9時枠で放映される連続ドラマ)は、いまだに高視聴率が当たり前のイメージが強いので出演リスクが大きい枠です。

演技力を育てる裏技としてNHKのドラマを狙うこともあります。NHKは、やはり脚本がしっかりしており、リハーサルがあり演技指導が民放よりしっかりしています。大御所といわれるようなベテランの女優や俳優の方と共演できる可能性も高く、NHKなら少し役の番手を落としても言い訳ができます。

さらに斬新だと思ったのは、前田敦子さんのように役の大きさにこだわらずに出演するという方法ですね。映画「もしドラ」やドラマ「イケメン☆パラダイス」で主演を張った彼女が2クール後の「最高の人生の終り方」で女性2番手まで役を落とした。これは、女優や俳優が中心のプロダクションでは考えられない戦略です。だが視聴者は、前田さんが役を落としたとはとらず、「イケパラ」では無理があった彼女のキャラクターよりも好感を持った。これからは、知名度があっても、役の大きさにこだわらず作品本位で選ぶ方法が主流になるかもしれませんね。

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~芸能プロダクション 宣伝部長が語る~

【スポーツ紙・テレビにいかに売り込むか】

大手芸能プロダクションで宣伝を担当してきたB氏に、新聞やテレビなどメディアへの女優の売り込み方法を聞いた。

プロモーションしたい新人女優がいるときは、目利きの力があるスポーツ紙や情報番組の担当に連絡して、本人も一緒に連れて行き、会ってもらうことが多いです。気に入ってくれた場合は、まだ出演作がなくて「ネタがないんですけど」と言っても、わざわざ企画を作って、何回か取り上げてくれることもあります。

大事なのは、担当者に「そういう女の子なんだ」と笑ってもらって、驚いてもらうことです。だから、趣味や特技がある新人は、宣伝しやすいですね。

例えば、杏さんは、歴史に詳しい"歴女(歴史好きの女性)"としても有名で、情報番組やドキュメンタリーのMCも務めて、様々な分野について語ることができる女優として支持を得ています。聞くところによると彼女は、新聞3紙を購読している上に、定期的に購読紙を変えて、ニュースの取り上げ方を比較しているそうです。

そのように日常からいろんなことを吸収して、たくさんの引き出しを持っていて、自分から情報発信できる人が、今は求められている気がします。

舞台は絶好のプロモーション

また、最近は若手女優が舞台によく出演するようになりました。舞台は生の緊張感が演技のプラスになるだけでなく、テレビ局のプロデューサーやディレクターたちが、新しいスターを探すために見に来ているので、絶好のプロモーションの機会になるんです。

(日経エンタテインメント! 高宮哲、ライター 高倉文紀)

[日経エンタテインメント!2012年6月号の記事を基に再構成]

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