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カリスマの直言

日本株の上昇は始まったばかり(ジム・ロジャーズ) ロジャーズ・ホールディングス会長

2013/5/30

 シンガポールに住むジム・ロジャーズ氏は、東京を訪れた際にマーケットアナリストの豊島逸夫氏と語り合いました。「投資で最も重要なのは、世の中の流れを的確にとらえること」と考える2人が、今の日本株とこれからの世界経済をどうみているのか。今回はブログの「特別編」として、3月上旬に行われた二人のスペシャル対談をお届けします。

シンガポールを拠点に活躍する世界的投資家、ジム・ロジャーズ氏(右)と豊島逸夫氏(左)(撮影:大沼正彦)

ジム 日本の読者に敬意を表して、サスペンダーは富士山柄だよ。

豊島 いいですね。日本株はあなたも買っている?

ジム ああ、持っているよ。

「日経マネー」編集部 今の日本株はバブルだと思いますか?

ジム いや、バブルではない。もし、ミスター・アベが紙幣を刷り続け、投資家がどんどん株式市場に戻ってきて、日経平均株価が3万円近くなったら、バブルになったと言えるかもしれないけれどね。

豊島 バブルだと言われているうちは、相場は崩れませんよ。言い疲れた頃に下がる(笑)。確かに日本の不動産価格が上がり始めています。

ジム そうだ、まだ始まりにすぎない。私は日本株のインデックス(ファンド)と個別銘柄も持っているよ。

 ただ、ジェフ(豊島氏の愛称)も知っている通り、私は保有銘柄の名前を言わないことにしている。なぜなら、私が銘柄名を言うと、それを他の人々も買ってしまい、お買い得ではなくなってしまうからだ。結果的に、私の話を聞いた人も「買わなきゃよかった」ということになりかねないからね。

豊島 日本株を買い始めたのはいつごろ?

ジム ミスター・アベが、日本銀行に無制限に紙幣を刷るよう指示する、と言ったときからだ。

豊島 「無制限」というのは、今、はやり言葉になっています。日銀関係者も同じことを言っている。

ジム ミスター・アベは日本株のインデックスについて言及した。これは株式市場にとっても商品市場にとっても良いことだ。農家にとっても、トラクター製造業にとっても、海外に製品を輸出している日本の製造業にとっても良い。

ただし、ミスター・アベの政策全般は良くないと私は思う。

豊島 どうして?

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