側頭部と口元のマッサージで「ほうれい線」を撃退
側頭部の筋肉が固いと、ほほを上に引き上げる役目が果たせなくなります。また、口元の筋肉が固いと、ほほがたるんでしまいます。そこで、側頭部と口元を柔軟にするケアが必要になります。
マッサージの前に、鏡を見ながら口角を上げ下げして、どのくらい動くか知っておきましょう。マッサージ後に上げ下げすると、前よりスムースに動くことが実感できるはずです。
まず、側頭部とその周辺をしっかりマッサージして、筋肉の凝りをほぐしましょう。
・ 1カ所5回程度が目安です
・ マッサージするときには、指を肌の上で滑らせないよう、しっかり押さえてください。指を滑らせると、摩擦で肌を傷めます
・ 顔が冷えているときには効果が薄いので、ある程度温まった状態で行ってください。入浴中や入浴後は、筋肉が温まり柔らかくなっているので、一層効果があります
・ 一度に全部行う必要はありません。衰え度チェックでひどく凝っていた部分や、気になる部分を、仕事の合間や休憩時間などに、気軽に揉んでみてください
【側頭部周辺のマッサージ】
側頭部
2. 側頭筋がある範囲で少しずつ位置を変え、固く凝っている部分や、揉むと気持ちのいい部分をグリグリとほぐします。
側頭部マッサージには、シャンプーブラシを利用すると、簡単で効果的です。
シャンプーブラシを側頭部に押し当てて、内から外へ小さく円を描くようにマッサージします。どんなブラシでもOKですが、筋肉をしっかりほぐすためには、毛足が短めのもののほうがオススメです。
耳の後ろ
2. 少しずつ位置を変え、固く凝っている部分や、揉むと気持ちのいい部分をグリグリとほぐします。
髪の生え際
2. 生え際に沿ってこめかみの上の部分までほぐしたら止めます。
3. 止めた部分をしっかり押さえ、ぐっと上に引き上げます。
髪の生え際は固く凝りやすいので、側頭部や耳の周辺と一緒に、よく揉みほぐしておきましょう。こめかみの上(額の端の部分)の生え際が凝っている人は、特に顔がたるみやすいので、マッサージの最後にしっかり引き上げておくことが肝心。生え際をよくマッサージしておくと、ほうれい線の改善・予防になるのはもちろんのこと、生え際の抜け毛、薄毛予防にもなるので、一石二鳥ですよ。
次は、ほほの筋肉の下につながっている口元のケアです。
まず、鼻の下と上唇との間の部分を、指でぐっと押してみてください。次に、口角の下の部分を同じように押してみましょう。痛くないですか? 痛い人は凝っている証拠です。この凝りを放っておくと、ほほがたれてきて、ほうれい線ができてしまいます。
それだけでなく、笑っても口角が上がらなくなり、不機嫌そうに見える「への字」口になってしまいます。口角が上がったステキな笑顔のためにも、口元の筋肉をしっかりほぐしておきましょう。
口元ほぐし
2. 下唇の下側も同じように、あごと下唇の間をゆさぶるように、揉みほぐします。位置を変えて、凝っている部分をしっかりほぐします。
今回の側頭部と口元のケアは、1日1回でOKですが、揉むととても気持ちがよく、疲れもとれるので、気づいたときにほぐしておきましょう。
デスクで行う場合は、デスクに肘をついて固定すると、力が入りやすく、うまく揉みほぐすことができますよ。
この人に聞きました
1973年1月生まれ。共立女子短期大学卒業後、エステ専門学校・滝川エステティック学院に就職。25歳でcidesco免許を取得後、フリーのエステティシャンとして活動。現在は、フェイスワークスタジオ「ミッショナリー」で、"シワ・たるみの予防解消"を中心としたサービス・商品開発を行い、述べ16万人の女性に表情筋トレーニングを提供している。テレビや雑誌など各メディアで活躍中。
(ライター 芦部洋子)
[nikkei WOMAN Online 2013年3月5日掲載]
健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
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