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報道カメラマンのiPhone撮影塾

飛行機や鳥、観光望遠鏡で「ワンフィンガー撮り」

 

2013/5/7

 行楽シーズン真っ盛り、観光地や野外活動でiPhoneを使って写真撮影を楽しむ人も多いことだろう。しかし、被写体が遠くにいて、思うようなアップの写真が撮れない場合、どうしたものか。本シリーズ「iPhone撮影塾」で以前に取り上げたテクニックのおさらいも兼ねて、今回は、自前の双眼鏡を使うだけでない、ありあわせのツールでしのぐ、ちょっとした「裏技」を紹介しよう。

iPhoneと望遠鏡の間に指1本

 観光地や天文台、展望台でおなじみの「観光望遠鏡」。コインを入れて一定の時間のぞける据え付けの望遠鏡だ。羽田空港の展望デッキには観光望遠鏡が数台設置されている。

 これにiPhoneをくっつけてみよう。「iPhone撮影塾」の1回目で紹介した双眼鏡を使って遠くの被写体を狙うのと同じ原理だ。ただし今回は、望遠鏡につけるアダプター無しでの撮影に挑戦してみた。

望遠鏡のレンズから「ワンフィンガー(指一本)」分を離して撮影すると、画像がほぼ画面一杯になる
展望デッキに設置された観光望遠鏡を使い「ワンフィンガー撮り」で撮影(羽田空港)

 iPhoneのレンズ中心と、望遠鏡の接眼レンズ中心をゆっくり合わせてみると、画面の向こうに景色が見える。

 画面のほとんどが黒く、全体に視野が広がらない場合には、iPhoneと接眼レンズの距離を離してみよう。そのときこんな手を使ってみてはどうか。

 指を1本、iPhoneと望遠鏡の間に挟んでレンズからの距離をかせぐ。名付けて「ワンフィンガー撮り」。固定するのはなかなか難しいが、これで撮影の視野は大きく広がるはずだ。

 さあ、観光望遠鏡のコイン投入口に100円玉を入れて、150秒1本勝負。時間制限を気にしながらの撮影はなかなか緊張する。ちょっとしたゲーム感覚で挑戦してみよう。

もうひとつのフィンガー撮り

 ワンフィンガー撮りは慣れるのにかなり時間がかかる。私も羽田空港で2000円をつぎ込んでしまったほどだ。もう少し簡単な手段はないか。そこで、iPhoneと望遠鏡の間を離す小道具を工作して、今度は別の場所で東京スカイツリーの撮影に挑んだ。

撮影で試した道具。足指を開く健康グッズ(上)、下段左から小さめの粘着テープ、ペットボトルのキャップ、5円玉、縄跳びの持ち手のキャップ
足指を開く健康グッズをiPhoneに付けて観光望遠鏡に押しつける(2日、東京都港区の六本木ヒルズ)

 iPhoneのカメラレンズをふさがない程度の穴があり、10~15ミリメートルの高さがあるものは--。ペットボトルのふたに穴を開けたり、粘着テープの芯を使ったり、いろいろと試した。接眼部分の形が望遠鏡によって異なるが、足指を開くスポンジ製の健康グッズは素材が柔らかいので比較的使いやすかった。

 2013年5月現在、ビルの展望台としては日本一の高さを誇る横浜ランドマークタワーの展望フロアは、視界が良好であれば東京スカイツリーや富士山が望める。また六本木ヒルズの屋上は展望台に窓がないため、よりくっきりとした写真が撮影できるのでおすすめだ。

横浜ランドマークタワーの展望フロアから撮影した東京スカイツリー(2日、横浜市西区)
六本木ヒルズ屋上の展望台から観光望遠鏡を使って撮影した東京スカイツリー。四隅が暗くなるのも味だ(2日、東京都港区)

 ところで、一昔前はデパートの屋上などいたる所に設置されていた観光望遠鏡は、あまり見かけなくなった。

 最近はビルが軒並み高層化し、プライバシーの問題も生じたほか、よほど高い建物でない限り、特別な景色と感じられなくなってしまったのも理由のようだ。デパートの屋上が高いと感じた時代から、街の風景もそれだけ変化したということだろう。

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