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相続トラブルを避ける5つのポイント

 

2014/1/29

 親の遺産相続で兄弟姉妹がもめてトラブルに発展する例は、さほど裕福でない一般家庭でも起こり得るものです。特に注意が必要なのは、(1)父親の死後に母親が亡くなるといった2次相続の場合、そして(2)主な遺産は実家1軒だけで、分割が難しい場合――です。今回は、このようなときに、相続を「争続」に変えないためのポイントについて解説します。

 父が亡くなり、母一人残された。主な遺産は実家の一軒家のみ──。こうしたケースで「母親を亡くしたときの2次相続こそ怖い」と言うのは、個人・法人への税理士紹介を行うビスカス社長の八木美代子さん。もしも何も備えをしていないと、どんなトラブルが生じるのか。数多くの相談を手掛けてきた八木さんへの取材を基に、ありがちな「争続」トラブルを架空のモデルを例に解説しよう。

 鐘尾継男さんは、妻と共に実家で母を介護した後にみとった。兄弟姉妹は別居する妹の継実一人。初七日が終わり、遺産分けの話となり、はたと困った。「どこに通帳があるかも分からない」。八木さんによると「タンス預金や銀行預金など、どこに資産があるか分からず戸惑うケースが多い」。相続対策として最初にすべきは「親の生前に資産の確認をしておくこと」だ。

■相続人が増えるとトラブルも増える傾向

 次に、相続人の確認をしておきたい。相続人は、実子の兄弟姉妹のみと思っていたら、非嫡出子や養子が、親の死後に現れることもある。また介護をしてくれた人に遺産分けをしようと、養子にしておくという例もある。相続人を増やす養子縁組は節税につながるとして、孫を養子にする例などもあるが、「もめる種をまくことにもなる」(八木さん)。相続人の人数が増えると、争い事は増える傾向にあるという。

(漫画:おだ辰夫、以下同様)

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