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ブームの予感(日経MJ)

クリエーターはなぜ猫が好き? 仕事や婚活も一緒に 飼う手間少なく、単独行動に共感

2012/11/25

 夏目漱石の「吾輩は猫である」など名著の題材となり、古くから親しまれてきた猫。時代は変わり今、クリエーターやIT(情報技術)産業従事者の間で、猫に関連した商品・サービスが人気を集めている。インターネット上では猫の面白画像や関連グッズが耳目を集め、リアルの世界でも猫がいるコワーキングスペースが登場した。なぜ、猫ばかり、こんなに愛されるのか。「ネコノミー」の謎を追った。

■猫がいる仕事場「ネコワーキング」

猫がいるコワーキングスペース。仕事の合間に一緒に遊べば「癒やされる」(東京都千代田区の「ネコワーキング」)

 都内の雑居ビルの1室。80平方メートル超の室内で、クリエーターらがノートパソコンに向かって仕事に励む。一見普通のコワーキングスペースだが異なる点が1つ。2匹の猫が時折テーブルの上に乗って書類を踏んだり、利用者のひざの上で眠り込んだり。

 昨年11月に開業したコワーキングスペース「ネコワーキング」(東京・千代田)を駆け回る2匹の「看板猫」はココとキング。彼らにひかれて集まった利用者は仕事の合間に猫とじゃれ合い「癒やされる」(ITコンサルの53歳男性)。週4日利用するフリーランスの広告ディレクター、倉橋司さん(43)は「猫に会いたくて会員になった。集中した仕事の後に猫と遊ぶと疲れが取れる」。

■散歩不要、不規則な生活にぴったり

 ネコワーキングでは猫が心地良く過ごせるように床は無垢(むく)材、壁はしっくいと天然素材を利用している。「人間にとっても快適な空間」(広瀬真之介オーナー)となり、約80人が会員として登録している。

 一般社団法人ペットフード協会(東京・千代田)によると、2011年の猫の国内飼育数は約960万匹と犬(約1190万匹)の8割にとどまる。しかしIT関係者やクリエーターの支持を集めるのは犬より圧倒的に猫が多い。

 「犬に比べて散歩の必要がないなど手がかからない」。猫の生態に詳しい麻布大学獣医学部の大谷伸代講師はこう話す。仕事の繁閑が大きく、生活が不規則になりがちなクリエーターやIT産業従事者にとって、比較的飼いやすいのは大きな魅力だ。

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