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女性有識者を結集 イー・ウーマン新事業のもくろみ 佐々木かをり社長に聞く

2013/8/22

女性は「ガラスの天井」にぶつかる

8月、今年で18回目となった「国際女性ビジネス会議」に登壇する佐々木社長

 1986年の男女雇用機会均等法の施行から27年。佐々木社長は「日本もずいぶん変わった」としながらも、「決定権者の数はあまり変わっていない」と指摘する。「社会に出た女性は、昇進を阻む見えない障壁『ガラスの天井』にぶつかる。27年前は、ほとんどの女性が25歳前後でこれにぶつかり、昇進せぬまま結婚退職するケースが多かった。現在でも、課長くらいまでは比較的スムーズに昇進できても、役員になる手前には分厚いガラスの天井がある」

 18年前、佐々木社長は働く女性の声を社会に届けようと、年1回の「国際女性ビジネス会議」を始めた。「当時、日本にはそういうイベントがなかった。女性が学び合って、刺激する場が必要だと思い、10年くらい続けて辞めようと思っていた。10年も経てばそういうものが必要なくなる社会になると思っていた。でも、そうはならなかった」

 そんな佐々木社長だが、ここにきて風向きが変わり始めたとも感じている。佐々木社長の活動を応援するメールが昨年あたりから自身やイー・ウーマンに立て続けに届くようになった上、政府もトップダウンで女性の活用に本腰を入れ始めた。自民党は「社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする」という公約を掲げた。

ブームを上手に活用したい

 8月上旬に開催した今年の国際女性ビジネス会議では、安倍晋三首相からメッセージが寄せられた。「女性の活躍は、私の成長戦略の中核。今、求められているのは、男性の視点とは異なる、女性ならではのリーダーシップ」「意欲あるすべての女性が輝く日本を、私は、皆さんと一緒に、つくっていきたいと考えています」――。会議の歴史で、首相からメッセージをもらったのは初めてだ。

 佐々木社長は言う。「(女性活用で)期待していた民主党の政権が終わって、もうダメかしらと思っていたら、安倍政権がそれ以上に積極的になってくれた。日経新聞も長い歴史の中で初めて新ページ『女性面』を設けた。自民党や日経までもが動き出した2013年は画期的。その動きやブームを上手に活用したい」

(電子報道部 井上理)

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