フード・レストラン

ホントが知りたい 食の安全

食物アレルギーでも外食を楽しむために ホントが知りたい食の安全 有路昌彦

2013/3/22

 子どもを連れてのドライブで、いちばんの楽しみの1つが外食です。道の駅などに立ち寄って、その土地のおいしいものを食べて回るのは週末の趣味になっています。

 道の駅にある食堂の経営方法もいろいろ。センスのいいところは、そこでしか食べることができない「ご当地もの」を、1000円以内の定食などで提供しており「また来たい」と思わずにはいられません。実際そういうところは繁盛しているようです。

 逆にちょっとがっかりするのは、どこでも食べられる同じようなものを提供しているところ。たとえば西日本の日本海側にわざわざ出かけた海辺のお店なのに、「海鮮丼」を頼んだら、いくらとサーモンとホタテとホッコクアカエビが出てきました。「こんなもん日本海で獲れんわい!」とがっかりしたことがあります。

■何度も救急車で運ばれて

アナフィラキーショックを緊急回避する自己注射薬の使用法を説明する医師

 このように、産地も使っている食材もよくわからないものが外食で出てくることは意外と多いもの。その場合、とくに問題になるのは、「アレルゲン」になる食材が入っているかどうか、です。

 私自身、重度の食物アレルギーがあります。水産研究者には有るまじきという感じなのですが、実は、エビやカニなどの甲殻類のアレルギーです。食べると呼吸困難から意識混濁にまでなるアナフィラキシーショックを起こすので、21歳で発症してから、数回救急車で運ばれたことがあります。

 今では「エピネフリン」というショックを緊急回避する注射を持ち歩いており、もしものときはなんとかなる、という準備にはなっています。でも、「アレルゲンを食べない」にこしたことはありません。

 アレルギーがわかったとき、お医者さんには、「あちゃーこりゃひどい抗体の値ですね。命にかかわるので、甲殻類を食べないでください」と言われました。「知らないうちに摂取してしまうのがアウトなわけで、食べなければよいことくらいはわかってます」と答えたところ、「確かにそうですねー」といった感じで、要は自分の身は自分で守れ、ということだと自分なりに解釈しました。

■必ず自分で確認

 食物アレルギーで命を落とす人は実際にいます。お子さんにアレルギーがある場合、親が防がなければなりません。今のところうちの子にアレルギーは見られませんが、私の子なので、何かあるかもしれないと覚悟はしています。

 食品安全の問題で、アレルギーも重要なポイントで無視できません。アレルギーのない人にとっては当たり前に食べることができる食材であるため、アレルギーのある人にとって重要なのは「識別性」です。

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